前立腺マッサージの前には必ず【アナル洗浄】をしておこう


前立腺マッサージを実践する前にやっておかなくてはならないことがあります。

それが「腸内洗浄」です。

肛門に異物を挿入するわけですから、衛生的にも腸内洗浄は不可欠。

今回は初心者にも簡単にできる浣腸の方法について解説します。

浣腸する前の準備

前立腺マッサージの前に浣腸を行う目的は、第一に溜まった便を排出して腸内を綺麗にしておくことです。

お尻の穴に指やバイブなどの異物を挿入するわけですから、事前にアナルを清潔にしておく必要があります。

また、ドライオーガズムを得るには体がリラックス状態にあることが望ましいとされています。そのためにも浣腸でスッキリさせておくのが効果的。

リラックス効果をさらに高めるために、浣腸前に入浴やシャワーなどをしておくのもいいでしょう。

シャワーや入浴は体が温めることでアヌス周辺をほぐしてくれる効果もあります。

シャワーが無理な場合は肛門をウエットティッシュで拭く、シャワートイレで洗うなどしてもOKです。

グリセリン浣腸のやり方


普段から浣腸を実践している方はおそらく少ないと思います。そのため、浣腸をするにもまず何から始めたらいいのか迷ってしまいますよね。

浣腸には色々な種類がありますが、一般的に行われているのは「グリセリン浣腸」です。

グリセリンとは、油脂から採取される粘り気のある無色透明の液体です。浣腸液以外に、肌の保湿剤や柔軟剤としても使用されています。

このグリセリンで浣腸すると、組織の水分を吸収して腸壁を刺激し、蠕動を促進することで排便を促します。

比較的安全性は高いものの、使用する際は用量や用法を守って正しく浣腸を行うことが大切です。

それでは実際に浣腸を行う際のやり方を説明していきましょう。

まずグリセリン浣腸器を用意

グリセリン浣腸は医療用医薬品ですが、薬局やドラッグストアで購入できます。

容量によって様々なタイプがあるので薬剤師さんに聞いてみてください。

通常、成人男性は1回につき30~60mLの注入が望ましいとされていますが、便意がこない場合は150mL程度まで増やしてみましょう。

先端の注入管を清潔な水で洗浄

浣腸液は冷たく感じられるため、使用前に容器ごとお湯(約40℃)に浸けて人肌まで加温しておくといいです。

注入管を洗い終えたらキャップを外し、挿入しやすくするために液を少し出して注入部を潤します。

代わりにオリーブ油やワセリンなどを塗布するのもおすすめです。

注入管を肛門内に挿入

容器内を少し押して空気を抜いた後、注入管を肛門内に徐々に挿入します。

先端から6~10cmほど挿入するのが目安です。

挿入したら、注入管を片手で注入管を固定しながらゆっくりと容器胴部を圧迫して浣腸液を注入しましょう。

浣腸は左側臥位で行うと負担が少なく、最も適しています。


どうしてもやりにくい場合は四つん這いなど楽な体位でOK。

ただし、立位で浣腸を行うのは危険です。

立ったままの姿勢だとお腹に圧力がかかって、浣腸器が入りにくくなってしまいます。

また、直腸前壁の角度が鋭角になるため浣腸器の先端が当たって腸壁を傷つけてしまうこともあるので気を付けましょう。

グリセリン浣腸を挿入する時の注意点


グリセリン浣腸器の注入部にはストッパーが付いています。

まれに、浣腸器を深く挿入しすぎたためにこのストッパーが直腸の奥に残ってしまう事故があります。

ストッパーはあくまでもチューブをそれ以上深く入れないための目印です。直腸に挿入するものではないので注意してください。


排便する

浣腸後は注入管を静かに抜き取り、肛門を脱脂綿などで圧迫してください。

そのまま2~5分待ち、便意がきたら排便します。

イチジク浣腸とは


浣腸というと「イチジク浣腸」を思い出す人も多いでしょう。

ドラッグストアなどでも普通に市販されているので入手しやすく、浣腸の代名詞ともいえるメジャーな存在です。

イチジク浣腸は「イチジク製薬」が製造販売する浣腸薬の商品名。その名の通り、イチジクの実のような形をしているのが特徴です。

ドラッグストアなどでも普通に市販されているため、入手しやすいメジャーな浣腸器です。サイズもコンパクトなので浣腸初心者には最適でしょう。


イチジク浣腸の主な成分はグリセリンと、精製水です。

さまざまなタイプが市販されていますが、成人男性には容量30g入りの製品がおすすめ。

浣腸の効果には個人差がありますが、通常は1~2本注入すれば便意がやってくるはずです。

イチジク浣腸をした後、アナル洗浄用のプラスチックシリンジを使ってぬるま湯で洗浄するとさらに効果が高まります。

プラスチックシリンジはamazonなどで1,000~1,500円程度で購入できます。

シャワー浣腸のやり方


浣腸の経験がなく、上手にできるか心配なら「シャワー浣腸」というもっと簡単な方法があります。

一般的に、浣腸は大腸内の洗浄に適しています。

一方、前立腺マッサージをするときは肛門に直結する「直腸」を洗浄しておけば十分。そのため、シャワー浣腸でもOKなのです。


シャワー浣腸のやり方は下記の通り。

1:シャワーの先端に付いている「シャワーヘッド」を外す
2:シャワーホースを肛門にあて、ゆるま湯を直腸に流し込む
3:直腸内にお湯が溜まったら、排便の要領でいきんで排出する
4:2~4の手順を3回程度繰り返す

シャワー浣腸は腸内を洗浄するのと同時に肛門周辺も洗えるのがメリットです。

ただし水圧が強いため、直腸より奥に水が入ってしまう危険があります。

S状結腸までお湯が入ってしまう、大腸内の便が水に溶けて流れてくる可能性もあるので、弱めの水圧を心がけましょう。

また、水圧が弱くても何度も洗浄するとS状結腸までお湯が入ってしまうことがあります。3回程度を目安にして洗い過ぎには注意してください。

シャワートイレは浣腸に向かないので注意

前立腺マッサージ愛好者の中には、浣腸の代わりにシャワートイレ(ウォ〇ュレットなど)で強めの水流を当てて直腸洗浄する人もまれにいますが、はっきり言ってこれはあまりおすすめできません。

シャワートイレのノズルには雑菌が大量に付着しています。表面的に綺麗になったようでも、実は肛門周辺にたくさんの菌が残ってしまうのです。

普段の生活に支障ありませんが、前立腺マッサージをする際には衛生的とは言えません。くれぐれもご注意ください。

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