今や日本の学生の2人に1人が利用していると言われている「奨学金制度」。
卒業後に安定した職業に就けなかったり給料が少なかったりすることで、返済が困難になるケースも年々増加傾向にあります。
「なーんだ、みんなが払ってないなら私も奨学金返済バックレちゃお♪」
もしあなたが返済すべき奨学金を現在滞納しているのならば、その行為によって今後あなたの人生に重大な影響を及ぼす可能性があることをお伝えしなくてはいけません。
それはなぜなのか?
奨学金の返済が一定期間滞ると、「ブラックリスト」に載ってしまうからです。
奨学金返済を滞納するとあなたもブラックリスト入り!?
国内ほとんどの奨学金をカバーしている日本学生支援機構の奨学金制度。
多くの方が学生時代にこの組織の制度を利用していたことでしょう。
結論から言えば、この奨学金制度を利用したのにもかかわらず3ヶ月以上奨学金の返済を滞納した場合、いわゆる「ブラックリスト」に載ることになります。
(短期間であっても、滞納を繰り返すような場合はブラックリストに載る可能性があります)。
「ブラックリスト」なんて、言葉の響きだけでも穏やかではないですよね。
なお実際にはブラックリストという名簿は存在せず、正確には組織が加盟している「信用情報機関」に「金融事故情報」が登録される状態を指します。
簡単に言えば、あなたの大事な信用情報に
「この人支払うべきものを支払っていない人ですよ」
と掲載されてしまうんです。
クレジットカードや携帯料金の支払いを延滞している場合も、同様に事故情報が登録されます。
逆に言えば、いくら「奨学金」という真面目な理由で借りたものあっても借金は借金であり、払うべきものを払わなければ相応の措置がとられるというのは普通のローンと何ら変わらないんです。
しかも注意しなければいけないのは、一度ブラックリストに情報が載ってしまうと、たとえ滞納していたお金を支払ったとしても「少なくとも5年間は記録が残る」ということ。
一度信用情報に傷が付いてしまうと、ブラックリストの記録は数年間消えないのです。
ブラックリストに載るとできなくなる3つのこと
それではブラックリストに自分の情報が登録されてしまうと、普段の生活にどのような影響があるのでしょうか?
クレジットカードの審査が通らない
クレジットカードは「あなた自身の信用」を保証するために発行されるものです。
新しくクレジットカードを作りたいと思っても、ブラックリストに名前があればまず審査は通りません。
今後ますますキャッシュレス化が推奨される時代において、これは不便ですよね。
また、当然キャッシングやカードローンの申込み審査も通らなくなります。
すでに作成済みのクレジットカードが使えない
「もうクレジットカードは作ってあるから大丈夫♪」
と思っている方。
そうは問屋が卸しません。
カード会社によっては既存のカードの更新ができなくなったり、強制解約になることもあるのです。
住宅や自動車のローンの審査が通らない
誰だって人生で一度や二度は大きな買い物をする時が訪れます。
「一括で支払えないような大きな金額でもローンがあれば安心♪」と思いますよね。
しかしブラックリストに載っていると住宅・自動車ローンを組むのは難しくなります。
「自分ひとりくらいなんてこと無いだろう」
このような浅はかな考えでたった数ヶ月返済を滞納するだけで、ブラックリストの仲間入り。
結果的にこのような不自由な生活を強いられなければならなくなるのです。
ブラックリストだけじゃない!奨学金延滞のデメリット
返還すべき奨学金の延滞を続けていると、ブラックリストに載ってしまうだけでなく後々様々な不利益を被ることになります。
延滞金がとられる
期日までの返済できないことが続けば年率5%の延滞金が発生します。
これは利息とはまったく別物で、たとえ無利子の奨学金を借りていても返済額にプラスして払わなければいけないものです。
また、後に免除や減額などの救済制度の申請をしても延滞金があると認められなくなります。
さらに支払いの督促にも応じなければ、延滞金などを含めた金額の一括返済を求められることもあるのです。
保証人・連帯保証人に返済を求められる
人的保証制度を選択している場合、自分の両親や親戚に未納の奨学金の一括返済を求められます。
これは具体的に滞納から何年後に連絡が来るとは決まっていないようで、10年後に突然請求されたという事例もあるようです。
自分の身近な人や親しい人に迷惑がかかってしまうのは、何よりも避けなければいけません。
再三の支払い請求を無視し続けていると、最悪給与や自宅を差押えられてもおかしくありません。
奨学金返済は「放置」が一番ダメ!
奨学金返済において何よりいけないのは「そのうち時効になるから」と何の対処もせず放置することです。
ほんの数ヶ月・短期間の延滞によって、社会的にあなたの信用が大きく失われてしまう可能性があることを忘れないでください。
どうしても奨学金を返済するお金がない…という場合は、まずは関係機関に問い合わせてみましょう。
もしも、どうしても困っているなら、高収入な風俗バイトで稼いで奨学金をサクッと返済しちゃうという手もありますよ!