前立腺マッサージでドライオーガズムを得るには、エネマグラなどの専用器具を使います。
その際に注意したいのが、エネマグラをバイブみたいにむやみにピストンさせないということ。
挿入後は10分間程度動かさず、道具が十分馴染んできたら、手を使わずに肛門をゆっくりと締める・緩めるの動きを繰り返すのがコツです。
ここで重要なのが、PC筋の使い方です。
今回はドライオーガズムを体験する上で重要な筋肉である「PC筋」について解説します。
PC筋は通称「セックスマッスル」
PC筋は正式名称を「Pubo Coccygeus musle」と言います。
直訳すると「骨盤底筋」。ペニスの根元辺りにあり、おしっこを我慢する際に肛門と尿道を締める役割があります。
PC筋は勃起を司る重要な筋肉でもあります。
勃起は性的興奮などにより、ペニス内の海綿体が充血することで起こる現象です。
PC筋はこの血流をペニス内に留め、勃起を持続させる役割も果たしています。そのため、PC筋はセックスマッスルとも呼ばれます。
PC筋は本来、動物が尻尾を動かすのに使われていた筋肉でした。
しかし、尻尾を持たない人類はPC筋が生物学的に退化しています。
それに加えて、現代人は長時間同じ体勢で座り続けていることが多いため、昔と比べてますます衰えています。
だから、PC筋を鍛え直すことは現代人の性生活にとって重要な意味があるのです。
PC筋と前立腺マッサージの関係
PC筋は、ドライオーガズムに重要な役割を果たしている筋肉です。
なぜなら、PC筋と前立腺はとても近い位置関係にあります。
そのため、PC筋を動かすと前立腺にも刺激を与えることになり、ドライオーガズムが誘発されるのです。
下の図を見ると、PC筋が前立腺を支えるようにちょうど真下にあります。前立腺マッサージにPC筋が重要なのは一目瞭然ですね。
PC筋を動かす感覚は、排尿時におしっこを出す/止めるを軽く繰り返してみるとわかります。
その際、様式トイレに座って排尿した方がより理解しやすいでしょう。
尿を出す・止めるの動きを繰り返していると、ペニスの付け根辺りがピクピクするのを感じるはず。
このときに動いている筋肉がPC筋です。
ちなみに、PC筋を動かすと直腸も連動して収縮してしまいます。これはPC筋の手前に肛門括約筋があるため。
PC筋だけを効率よく動かすには、肛門の力を抜き、排尿を搾る要領でペニスの付け根(鼠径部)にゆっくりと力を入れるのがコツです。
PC筋はエネマグラを動かす筋肉
PC筋を動かすには肛門に力を入れないのがコツと書きましたが、これはエネマグラを使ってみるとさらによく理解できます。
そもそもエネマグラでなぜ前立腺マッサージができるかと言えば、直腸の蠕動(ぜんどう)運動を利用しているから。
直腸は異物を感知すると肛門括約筋を収縮させ、体外へ排出しようとする働きがあります。これが、蠕動運動です。
エネマグラを挿入すると、直腸に体外へ押し戻そうとする力が働きます。
エネマグラは身体にとっては異物ですから、排除しようとして蠕動運動が起きるのです。
しかし、エネマグラはいったん体内に挿入されると、奥に飲み込まれる形状に設計されています。
そのため、蠕動運動との反復によってエネマグラが動く無限ループが発生します。
この相反する運動が推進力となり、マッサージ効果が生まれるのがエネマグラの基本原理です。
ですから、肛門に余計な力が入っていると、肛門括約筋の締め付けによってエネマグラの動きが鈍くなります。
そうなると前立腺マッサージの効果が低下してしまうのです。
反対に、肛門は緩めた状態でPC筋だけを動かせるようになると、アナルでエネマグラが勝手に動くようになります。
いわゆる、エネマグラが「暴れる」と呼ばれる現象です。こうなれば、ドライオーガズム達成まではあと一歩。
アナニーの際、肛門をリラックスさせておくべき理由がここからも理解できるでしょう。
PC筋トレーニングのやり方
PC筋トレーニングの代表例に「ケーゲル体操(骨盤底筋体操)」があります。
本来は尿漏れ対策に考案されたストレッチでしたが、ドライオーガズムにも効果が認められ、盛んに行なわれるようにようになりました。
ケーゲル体操の基本動作は次の3つです。
1:ストロークレンチ
尿を止める要領で、尿道括約筋をゆっくりと引き締めていきます。3つ数えながら締め続けたら弛緩する、この動作を繰り返し行います。
このときにゆっくりでもいいので完全に弛緩しきるのがポイントです。
2:フラッター
肛門の開閉運動です。尿を搾り出すイメージで、尿道括約筋を締める・緩めるの動作をできる限り早く繰り返します。
3:プッシュアウト
排尿や排便をする要領で軽くイキんだら、脱力します。脱力するときはPC筋を弛緩させたまま行うのがポイントです。
腹筋に力を込めるとPC筋にも力が入ってしまうので気を付けてください。
上記のトレーニングを、各10回をセットとしてまず毎日5セットずつ行います。
1週間続けたら各15回に増やし、これを1セットとして毎日5セットずつ実行していきます。
毎週5回ずつ回数を増やしていき、慣れてきたら1セット30回を毎日5セットは行うのがベター。
規則的に継続して実行していきましょう!