風俗のお仕事で使える接客術にはいろいろがありますが、中でもお客様のウケがいいのが「密着接客」。
例えば、浴室でお客様を洗体する際、ただ手を使ってゴシゴシするだけではなくて、半身を密着させてボディ洗いみたいにするだけで顧客満足度が爆上がりです。常に体のどこか一部が密着させるように心がけておくのがコツ。
この密着プレイ、お客様の印象を良くするのはもちろんですが、それ以外にもさまざまな効用があります。
意外にも本強(=本番強要)を防ぐのにも一役買ったりするんですよ!
今回は知っておけば得をする(知らないと絶対に損しちゃう)密着接客の極意についてご紹介したいと思います。
接客の達人に学ぶ密着サービスのコツ
これは川崎・堀之内で指名ナンバー1の座を10年以上守り続け「伝説の泡姫」と呼ばれた風俗講師の沙也加(さやか)さんが提唱した接客の極意なんです。
沙也加さんの何が伝説かというと、彼女は現役時代、風俗雑誌などには一切出ることなしに堀之内の有名ソープで月間180本(!)の指名を取っていたんですって。
風俗講師としては延べ3,000人以上に接客術を伝授して、教え子のほとんどをナンバー1に育て上げてきたというすごい女性なんですよ。
ちなみに、これまでに『伝説のソープ嬢に学ぶ接客の極意 一見客を必ずトリコにする心を込めて尽くす密着サービス術とは』(双葉新書)、『ソープ嬢のお悩み相談室 伝説の泡姫・沙也加のザ・密着接客術: ~男性客を心・技・体で虜にする女神のアドバイス50~』(Kindleストア)という二冊の本も出版されています。
私が沙也加さんのことを知ったのは、風俗嬢としてまだ駆け出しだった頃でした。ソープで働いていた友人から「すごい人がいる」と聞かされて、彼女の「密着接客術」に興味を持つようになったんです。
私自身は沙也加さんと直接お会いしたことはないんですけど、彼女の著作を読むと「密着接客」の極意は体のつながりだけじゃないんだなって感じます。心と心の密着も大事なんだぞ、と。
例えば『ソープ嬢のお悩み相談室~』には、「甘え上手になるにはどうすればいいのか」という女性からの質問にこんな風に回答する一節があります。
ちょっと抜粋してみますね。
沙也加「甘え方にも色々あります。お仕事をしているなかでの甘え方って「教わった技があるからやらせて」「もっといっぱいサービスさせて」といったものが一番だと思うんですね。「~~を買って」とか「明日また来てね」と自分の要求だけではなく、一緒にいるお客様を喜ばせながら甘えるのがいいと思います。 」
樹水「そう言われれば、嫌な気持ちはしませんね。」
沙也加「例えば「下着を脱がせて」などと言ってみるのも、このお仕事においてとてもよい甘え方だと思うんですね。それもサービスのひとつですから。」
樹水「本当の甘え上手は、自分の要求を通すことではないんですね。相手の要求を満たしてあげることを「やらせて」という方向にもっていくと。」
本当の甘え上手は、自分の要求を通すことではない。
名言ですね。甘えるっていうのは、言い換えれば心と心が密着することですから。
――ちなみに、インタビュアーをしている「樹水」という方は有名な風俗カメラマンさんなんですって。樹水という字は「きすい」と読むらしいです。
苦手なお客様にこそ密着接客した方がいいのはどうして?
沙也加さんは、「苦手なタイプのお客様にはすすんで密着接客を心がけること」ともおっしゃっています。
沙也加「せっかく来ていただいてるんですから、やっぱり男性を立ててあげないといけません。「上手にできないかもしれないけど、精一杯やらせていただきます。なにかあったら教えてくださいね」って甘えるといいですね。」
沙也加さんほどの接客の達人でも、苦手に思うお客様はやはりいたとか。でも、彼女はそれを態度に出さず、笑顔で密着するように心がけていたそうです。そうすることで相手も好意を持ってくれて、自然に打ち解けられることができたのだとか。
ソーシャルディスタンスを打ち破って、間合いを詰める。相手の懐=ふところにあえて飛び込むことが密着接客のポイントなんですね。
密着接客は自分の身を守ることにも役に立つ!
もう一つ、この本で印象に残っている箇所があります。印象に残っているというよりも、私には衝撃的でした。
ソープ嬢からの「乱暴なプレイをされないためにはどうしたらいいか」という質問に、彼女はこう答えます。
沙也加「お客様に気持ちいいと思っていただくテクニックを自分に身に着けることが一番だと思います。
お客様って気持ちがいいとおとなしくしているものなんですよね。」
沙也加「そこが中途半端だと、お客様も興奮したいから触り方もちょっと乱暴になってしまいます。
お部屋で女の子と二人だけになったら、お客様ってやっぱりすぐに触れたいじゃないですか。そういう気持ちを女の子から先に満たしてあげるんです。
気持ちを満たせばお客様も嬉しいし「自分のことを嫌ってないな」「好意を持ってくれてるんだな」って思ってもらえたらそれでいいと思うんです。」
樹水「攻めるのではなく、お客様がしてほしいことをしてあげるということですか?」
沙也加「そうです。それが自分の身を守ることにも繋がるんです。」
自らすすんで密着接客を持ちかけることは、自分の身を守ることに繋がる――沙也加さんはそうおっしゃっているんです。
沙也加さんは元ソープ嬢ですが、これって他の風俗(ヘルスなど)に置き換えたら「本強から身を守る」ということに通じるんじゃないかと私は思います。
私に沙也加さんのことを教えてくれた友人のソープ嬢は、こんなことも言っていました。
「私はいつもぴったり肌を寄せてお客様の身動きを封じてるwww。密着しているとお客様は気持ちいいから喜んでくれるし、こちらは乱暴なことはされないし、一石二鳥だよ」
なるほどね……。
本番より気持ち良いプレイをするのも本強対策の一つというのは、以前にコラム「本強とは?正しい意味と対策について」でも書きました。だから、彼女の言うことはよくわかります。
今回のまとめ
密着サービスを心がけることで、お客様に喜んでいただけるだけでなく、自分も乱暴なプレイや本強から身を守ることができるんですね。
逆転の発想というか、ちょっと意外な気もしましたが、考えてみれば納得です。
「密着接客」と言っても、べったりとくっつくだけが密着ではありません。
手をつなぐ、肩を寄せる、ひざに手を置く、いつもより少しだけ距離を縮めてみる……なんでもいいんです。ちょっとした工夫をするだけで接客が楽しくなって、指名も増えるようになります。
風俗女子の皆様、あなたも今日から接客に密着サービスを取り入れてみてはいかがですか?