風俗で黙ってバックレることは「飛ぶ」と呼ばれ、日常化しています。
「もうこんな風俗店で働きたくないな……そうだ、飛んじゃおう!」
そう考えてはみたものの
「でも飛んだらお店から何かされるのかな…どうなっちゃうの?」
と一抹の不安をぬぐい切れない女の子も多いのではないかと思います。
私が風俗の内勤スタッフをしていたときにも
「以前いたお店を飛んじゃったんですけど、大丈夫ですか?」
と採用面接で不利になるんじゃないかと相談されることがよくありました。
もしも風俗でなにも言わずに辞めたら? 一体どんなことが待っているのでしょうか?
今回は「風俗を飛ぶとどうなるのか」をご紹介していきます。
風俗の女の子が「飛ぶ」理由とは?
この記事を読んでいる皆さんはご存じだと思いますけど、念のため説明しておきます。
風俗用語の「飛ぶ」とはいわゆる”バックレ”と同じ意味で
「連絡もせずに逃げるような形で職場を辞めること」
を指します。
無断退職って社会人としてどうなの? という問題はさておき、バックレは風俗ではありがちなこと。
「お店の人間関係が悪く居心地が悪い」
「嫌なお客がいて逃げ出したい」
……そんな理由から飛んでしまう女の子はたくさんいます。
つまり、風俗はそれだけ簡単に飛べる「ゆるい」環境だってことです。
なぜなら、大抵のお店は自由出勤制で、給料は即日払い。だからその日に辞めても女の子に(一見)デメリットはありません。
むしろ事前に辞めることを伝えると、面倒な引き留めに遭ったり、残りの出勤日でフリーのお客を回してもらえなくなったりするケースも。
そんな理由から、バックレをする女の子が後を絶たないんですね。
風俗店を飛んだらどうなるのか事例を紹介
でも、飛んでしまったあとで「何かトラブルになったらどうしよう」と心配になる女の子も多いようです。
実際のところ、お店を飛ぶと何が起こるのでしょうか?
ケースバイケースですが、ほとんどの場合は「何も起こりません」。
え?そうなの?? と思うかもしれませんが、本当です。
実は、お店側はある程度、女の子が飛ぶことを想定したうえで雇っています。
仮に飛んでも、お店はせいぜい「来ないなあ、飛んだかな」と思うくらいでしょう。
とは言え、悪質なお店の場合は嫌がらせをしてくることもあります。
例えば、こんなトラブルが考えられます。
パターン1:しつこく鬼電(または鬼メール・鬼LINE)してくる
飛んだあと、お店から執拗な連絡がくることがあります。
お店からの電話番号だと思って無視していると、他の番号からもしつこく掛けてきます。数ヶ月以上ほぼ毎日掛かってきて、精神的に病んでしまったなんて実例も……。
あまりのしつこさに根負けして電話に出てしまうと、脅しとも取れる言葉を浴びせられることもあります。
繰り返し連絡がくるようなら基本的には無視をするか、着信拒否やメール受信拒否などのブロックで対処するようにしましょう。
なかには電話番号やメルアドを変えて連絡を入れてくる粘着質な店長もいるので、いっそのこと自分の携帯番号やメルアドを変更した方が手っ取り早いです。
パターン2:親や昼職に押し掛けられて家族バレしてしまう
悪質な風俗店でバックレをすると、電話攻撃だけでは終わらないこともあります。最悪の場合は家まで押しかけられて、脅されるなんてケースも。
一人暮らしの部屋にそんなケンカ腰の男性が押しかけてきたら、怖いですよね。
「実家に行ってバラしてやる」と脅されることもあります。
ほとんどの場合、女の子は風俗勤めを家族に内緒にしているので、悪質なお店はそこにつけ込んでくるのです。
実家の住所を教えてないからといって、安心はできません。今の時代、出身地やSNSなどから割り出されてしまうことだってあり得ますから。
脅迫は十分な犯罪なので、録音して警察に相談するなどの対策が有効です。
お店の関係者が自宅や実家まで押しかけてきて、大声を張り上げる、暴力を振るう、親を脅して罰金の肩代わりをさせるといった行為をした場合、暴行罪や傷害罪、恐喝罪が成立する可能性が高いです。
また、昼職の勤務先に風俗店であることを名乗って電話などをしてきた場合、名誉毀損罪に問われることもあります。
こうしたケースでは、警察に被害届または告訴状を提出するのが賢明です。あるいは弁護士に依頼して、プライバシー侵害で損害賠償請求をしてもらいましょう。
ただ、お店側も悪知恵が働くので
「女の子と急に連絡がとれなくなって、事故や事件に巻き込まれたのかと心配だった」
などと警察や弁護士に言い訳をする可能性があります。
そのため、飛んだあとでもいいので「勝手ですが自己都合により〇月〇日付けで退店させていただきました」と連絡しておいた方が賢いやり方です。
パターン3:在籍写真を消してもらえない
飛んだことへの報復として、お店を辞めてからいつまで経っても
・ホームページの在籍写真を削除してもらえない
・修正していないプロフィール写真をわざと掲載する
といった嫌がらせをされるケースもあります。
この場合、写真の削除をお店に依頼しましょう。
お願いしても削除してくれない場合、肖像権の侵害になります。また、人物を特定できる修正前の写真を載せることは名誉棄損にあたる可能性が高いです。
あとで証拠として使えるように、在籍ページをスクリーンキャプチャして保存しておくといいですよ。
ただ、女の子が本当に店を辞めたのかどうかの判断がつかずに在籍写真を残していたと主張することも考えられます。
この場合も、退店したことを電話やメールで伝えて、在籍写真の削除をあらかじめお願いする必要があります。
バックレたお店に連絡するのは気まずいなら、知人や専門家(弁護士など)に頼むという手もありますよ。
まとめ
強調しておきますが、ここで説明したのはあくまでも「最悪のケース」です。
上にも書いた通り、ほとんどの場合は何も起きないので心配はいりません。
とは言うものの、お店を飛ぶにしてもルール(?)があります。
まず、寮の鍵を持っているなら、事前に郵送手続きを済ませておきましょう。
飛ぶ前日に簡易書留かレターパックプラスで返却するのがおすすめです。この方法なら手渡しで、かつ追跡サービスが付いているので、お店側から「受け取っていない」と言われるのを防ぐことができます。
また、飛ぶならシフトは全て消化してからにしましょう。
シフトが残った状態でバックレをしたら、お客様にも迷惑が掛かってしまいますからね。
お店を飛ぶという行為は、いくら風俗では日常茶飯事とは言え、やはり精神的に負担がかかるものです。
そんな思いはしなくても済むようにしたいものですよね。
風俗で働くなら、お店選びから慎重に。大手グループなどの優良店を探すことが何より大切です。
※補足
この記事は、お店を飛ぶことを奨励する内容ではないのでくれぐれもご注意ください。