皆さん、感染症対策で手洗いやうがいに敏感になっているのではないでしょうか?
自分の身を守るため、大切な人を守るためにも予防はしっかりしておきたいものですよね。
ところで、多くの風俗店ではプレイ前の殺菌に「イソジン」や「グリンス」が使われています。
最近はグリンスの代わりに、同様の殺菌効果がある「クリアレックス」を使うお店もありますね。
これらのうがい薬や石けんで性病も予防できるという話を聞いたことがありませんか?
イソジンとグリンスなどで、実際に性病は予防できるのでしょうか。
今回は、風俗で使われるイソジンとグリンス、クリアレックスについて解説してみます。
イソジンとは
まずイソジンについて説明しておきます。
イソジンとは
イソジンとは、本来はうがい薬の商品名のことですが、うがい薬全般を指しても使われています。
イソジンに含まれる「ポビドンヨード」という成分には殺菌・消毒効果があります。副作用もほとんどないことから、医療現場での手術の際の感染症予防などでも広く使われています。
風俗業界では、プレイ前のシャワー時などお客様や女の子の口腔内の殺菌・消毒によく使用される必須アイテムです。
イソジンの効果
イソジンを使うことによって下記のような効果があります。
口内・喉の炎症の抑制
口内炎や風邪などの原因となる病原菌を殺菌して口内を清潔に保つことができます。
口内炎、咽頭炎、扁桃炎など、口内や喉(のど)の炎症を予防し、発症しても症状を抑えることができます。
感染症予防
インフルエンザやノロウィルスなどの感染症の原因になるウィルスを殺菌できるので、その予防ができます。
口臭の予防
夜寝ている時などに唾液の分泌が少なくなると口内に雑菌が繁殖し、それが原因で口臭が発生します。
イソジンを使うと、臭いの原因となる雑菌を殺菌できるので、口臭の予防ができます。
イソジンの注意点
イソジンはとても殺菌効果が高いです。
薄めずに原液で使ったりすると、口内を守っている本来必要な常在菌まで殺菌してしまいます。
そのため、かえって免疫力が低下してしまうので気を付けてください。
グリンスとは
次にグリンスについて説明しておきます。
グリンスとは
グリンスとは、丸石製薬が製造する殺菌力の高い薬用ボディソープの商品名。
低刺激の殺菌用せっけんで、消毒剤となるトリクロサンを配合しています。
プレイ前のシャワー時に、主に性器や肛門周辺を殺菌・消毒して清潔にする為に使われています。
病院でも常用されているんですよ。
グリンスの注意点
イソジン同様にグリンスも殺菌効果が高いです!
使い過ぎると皮膚の常在菌まで殺菌してしまい、肌が荒れてカサカサになってしまいます。
くれぐれも気を付けてくださいね。
クリアレックスとは
クリアレックスについて説明します。
クリアレックスとは
クリアレックス(製造元:第一三共ヘルスケア)は、グリンスと同じく薬用せっけんです。
ちなみに、正式名称は「クリアレックス Wi」と言います。
グリンスは手指用の薬用せっけんですが、クリアレックスは全身に使えることが前提の商品。
ワキガや加齢臭、アソコのキツい臭いも抑えてくれるスグレモノなんです。
クリアレックスの注意点(?)
クリアレックスは、子どもの肌にも使えます。
肌に優しいのがメリットですが、その分、病院でも常用されているグリンスよりも効き目は弱い……かも(?)。
イソジン・グリンス・クリアレックスの性病予防効果について
さて、それでは気になる本題。
イソジンやグリンス、クリアレックスには本当に性病予防効果があるのでしょうか?
ざっと調べてみました。
性病予防効果は?
クラミジアや淋病などの性病の病原菌は強いので、イソジンやグリンスなどでは殺菌できません。
また病原菌は喉の奥や性器内部に付着している為、口内や性器周辺を洗浄しても殺菌できません。
ですから、イソジン・グリンスでは性病(性感染症)を完全に予防することはできません。
喉の奥や性器内部を殺菌する為にイソジンを飲んだり、グリンスなどで性器内部まで洗ったりしても効果薄。
かえって粘膜を傷付けたり常在菌まで殺菌してしまったりして、炎症などを起こしてしまうのでやめましょう。
性病確認効果は?
イソジンを口に少し含んでフェラしたり、イソジンを混ぜたボディソープやグリンスでペニスを洗ったりした経験ありませんか?
そうやって、お客様が痛がったら性病にかかっているのが分かると言う人もいますが、それも間違った情報です。
性病とは関係なく、ただ単に性器に傷や炎症があるだけでも痛みを感じます。
また男性は性病に感染していても自覚症状がない場合が多いので、痛みを感じないこともあります。
ですから、イソジン・グリンスなどを使って性器に痛みを感じるかどうかで性病かどうかは判断できません。
性病予防効果があると思われた理由とは
では、イソジンやグリンス、クリアレックスに性病予防効果があると、なぜ勘違いされているのでしょう?
これには、下記の説があるようです(あくまでも一説です)。
- イソジン・グリンスの殺菌効果を性病の病原菌にまで効果があると勘違いしたという説
- お客様や女の子を安心させる為に一部の風俗店がウソをついたという説
- イソジン・グリンスを販売する業者が商品を売る為に話を盛ったという説
確かに、イソジンやグリンスなどには殺菌効果があるというのはホントの話。
なので、性病に予防効果があるという話は説得力がありそうに聞こえますが……むやみに信じるのはキケン。
人から聞いただけの話は簡単に信じないで、あくまでも自分でよく確かめた方がいいですよ!
性病を防ぐにはどうしたらいいの
それでは、性病の予防をしっかりするには、何に気を付ければいいのでしょうか?
基本的に意識しておくべき点を挙げておきます。
体調管理をする
性病は接触しただけで感染する訳ではありません。
通常であれば体の免疫力が機能していて病原体の増幅を防いで発症しないようにしてくれています。
しかし疲労やストレスが溜まっている時、睡眠不足、栄養不足、風邪、生理前・生理中、激しい運動後などはキケン。
免疫力が低下している為、感染すると発症する可能性が高くなります。
そういう時は無理をしないで仕事は休みましょう。
性病の定期検査を受ける
予防をしていても性病に感染してしまう可能性はあります。
ですから月1回など定期的に性病検査を行いましょう。
自覚症状のない性病も多いので、そのまま仕事を続けてお客様に感染させてしまっても問題になります。
しかし性病は早期発見して治療すれば大事(おおごと)にはなりません。
リステリンに淋病予防効果あり?
淋病患者に口内洗浄液(マウスウォッシュ)の「リステリン」でうがいをしてもらったら、約半数の患者が陽性から陰性になった
そんな実験結果がオーストラリアの研究チームから発表されたことがあります。
本当だとしたら、すごい効果ですよね!?
ただし、まだ実験数が少ないので、この結果だけでリステリンの淋病予防効果は判断できないようです。
最新の情報を常に気にしておきたいですね!
まとめ
以上をまとめると……
イソジンやグリンス、クリアレックスには性病を完全に予防したり、確認したりする効果まではありません。
ですが、インフルエンザなどの感染症や口臭などの予防にはなり得ます!
適度に使用し、常に正確な情報を入手することを心掛けるといいでしょう。
ちなみにシンデレラグループでは、性病の定期検査の費用を負担するなど性病対策にも力を入れています!
是非、お気軽にお問い合わせくださいね。