売掛金を回収しようと女性客をソープランドで働かせていた元・歌舞伎町ホストクラブ勤務の男が、ようやく逮捕されたとニュースで話題になりました。
【ツケ回収迫る】「早く金作ってこい」女性を6都県に”出稼ぎ売春”させた疑いで元ホストの男逮捕https://t.co/k2vhaqe5r6
売掛金の約1千万円を回収するため、20代の女性客を風俗店で売春させた疑い。男に依頼され女性を風俗店に紹介したとして、スカウトの男と当時19歳の女も逮捕された。
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 22, 2023
報道によると、元ホストは一昨年12月、20代女性におよそ1千万円に及ぶ“ツケ”の回収を迫り、東京・吉原など全国1都5県のソープランドへ出稼ぎに行かせたとして困惑売春の容疑で逮捕されたようです。
(困惑等による売春)
第七条 人を欺き、若しくは困惑させてこれに売春をさせ、又は親族関係による影響力を利用して人に売春をさせた者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
このニュースに、芸能人もツイッターで声をあげています。
客の女性に売春させてた元ホストがようやく逮捕されたらしいよ。とんでもない額の売掛をさせて女性を風俗店に沈めるなんて、その界隈ではよく聞く話。そうした構図を”歌舞伎町の貧困女子の実態”なんて報じるメディアには呆れた。で、女性の貧困支援団体はこのホストビジネスになんか声を上げてきたの?
— フィフィ (@FIFI_Egypt) January 23, 2023
このツイートにある「”歌舞伎町の貧困女子の実態”なんて報じるメディア」とは、どうやら「文〇砲」のことみたいです。詳細は歌舞伎町と貧困女子の事情に詳しい某ノンフィクションライター氏が語っているので、興味のある方は聴いてみてください。
今回の事件のように、ホストと聞くと「女の子に借金を背負わせた挙げ句、風俗に沈める男」みたいなステレオタイプなイメージを持つ人もいるようですが……断っておくと、全員がこのようなタイプとはもちろん限りません。
とは言え、一部には悪質なホストがいることも事実。だからこそ、私たちはそうした男に引っかからないように自衛手段を学んでおくべきです。
だって、風俗は決して、男性から無理強いされる強制労働ではないはず。私たちは、高収入を得て自分の夢や理想を実現するために風俗で働くのですから。
ホストクラブで遊ぶお金欲しさに、風俗で働く女の子も確かにたくさんいます。
お気に入りのホストをNo.1にしたいと思うのは、アイドルを育成する感覚と似ていてとても刺激的ですよね。
しかし適度に嗜む程度ならば問題ありませんが、どハマリしてしまうと危険なことも…。
中には犯罪的な手口を使うケースもあるので、そのような手口に引っかからないように、ホストについてもう一度学んでおきましょう!
ホストクラブの料金体系
ホストクラブというと高額というイメージがあると思います。
シャンパンタワーで、一晩にして数百万円のお金が飛んだ……なんて噂話も珍しくありません。
実際のところ、ホストクラブの相場はどれほどなのか。1回につき、お金がいくらかかるのでしょうか?
ごく一般的には、通常の接客で15,000円から70,000円程度かかるとされています。
その内訳は、セット料金(テーブルチャージ)、指名料、飲食代、サービス料・消費税などです。
それぞれについて、少し詳しく説明します。
①セット料金(テーブルチャージ)
ホストクラブに入店して席に着くと、「セット料金(テーブルチャージ)」という料金がかかります。
「セット料金」には、「ハウスボトル」という無料の飲み物や氷などの料金が含まれていることがほとんどです。
セット料金は時間単位で1時間1,000円〜2,000円程度が相場です。
②指名料
指名料は気に入ったホストを指名する料金です。
「場内指名」は、店に掲示されている顔写真や、実際の顔を見て接客するホストを指名することです。
「送り指名」は、初回限定で帰る時に店の外まで送るホストを指名することです(無料のことがほとんどです)。
「本番指名」は、初回で気に入ったホストを2回目以降指名することで、略して「本指名」と言われています(風俗と一緒ですね)。
一度本指名をすると、「永久指名制」といって、そのホストを永久に指名して毎回指名料を払うことになります。
本指名は、2,000円〜4,000円程度が相場です。
「ヘルプ指名」は、本指名とは別にヘルプ役のホストを指名することで、指名料は500円程度が相場です。
③飲食代
飲食代は、アルコール・ソフトドリンク・フードメニューなどの料金です。
アルコールは、ブランデー、シャンパン、ドンペリ(ドンペリニヨン:シャンパンの銘柄)のような高価なものだけでなく、ビール、カクテル、酎ハイなど一般的なお酒まで種類がたくさんあります。
しかし価格は1杯1,000円以上というのが相場で、高価なお酒なら数万円~数十万円になります。
また、同じテーブルに着いたホストのドリンク代も請求されます。
安く仕入れた食べ物や飲み物を通常より高い価格で提供している訳ですから利益率が高く、ホストはなるべくたくさん注文してもらおうとします。
悪質な場合、強制的に酔わされ正常な判断力がつかなくなった状態でさらに高いお酒を注文させられてしまうこともあります。
④サービス料・消費税
サービス料は、ホストの接客に対する料金です。
上記の①~③の小計に20%~40%程度が加算されます。
仮に2時間利用した場合
セット料金が1時間1,000円とすると、2時間で2,000円。指名料が1時間2,000円とすると、2時間で4,000円。
飲食代が、高くないお酒でも2~3杯飲むと、4,000円程度。
小計を10,000円として、サービス料を20%とすると、合計12,000円になります。
安く抑えてもこれくらいかかるので、少し気が緩むとあっという間に数万円の出費になります。
初回料金
ほとんどのホストクラブでは、初心者向けに初回料金というものがあります。
初回料金は、全ての料金込みで1時間1,000円~2,000円程度というのが相場です。
場合によっては居酒屋などを利用するよりも安くなるのですが、これは1度ホストクラブで楽しさを味わってもらえば警戒心が弱まって2回目以降は気軽に利用しやすくなるので、そこからお金を使ってもらおうというわけです。
これをきっかけにホストにはまってしまう女性は数多くいます。
売り掛け
ホストクラブには「売り掛け」という、いわゆる「ツケ」のシステムがあります。
冒頭でご紹介した事件も、女性がこの売り掛け制度にハマって借金を作ってしまったことがきっかけでした。
自分のお客が使った売り掛け分の飲食代は、一時的にホストが立て替えることになります。未払い分を回収できないと自分が損をするので、ホスト側も必死です。
この売掛金のために多額の借金を背負う女性は珍しいことではありません。さらに、その金利や返済額が不明瞭な為にトラブルになるケースもよくあることです。
ホストの営業手法
ホストの営業手法には大きく分けて下記の5つがあります。
友達営業
「友達営業」とは、友達のような関係になる営業手法で、略して「友営」と呼ばれています。
ホストが女性の悩みや愚痴などを親身に聴いてあげると、女性は自然と信頼感を持つようになります。
そうして友達のような信頼関係を作ると定期的に女性はホストクラブに通ってくれるようになり、長期の固定客となるのです。
オラオラ営業
「オラオラ営業」とは、あえて強気な接客態度を取る営業手法で、略して「オラ営」と呼ばれています。
「ボトル入れるだろ?」とか「この日俺の誕生日だから絶対来いよな」などと強気な態度を取られると、リードされることが好きな女性はつい言うことを聞いてしまうのです。
自分の思い通りに女性をコントロールして女性にお金を使ってもらうホストならではのテクニックです。
色恋営業
「色恋営業」とは、好意があると思わせる営業手法で、略して「色営」と呼ばれています。
「私のことがそんなに好きなら仕方ないわね」と女性に思わせることによって、気分良く貢いでもらいます。
女性側が優位な立場にあるような心理状態になり、お金を出すことの抵抗感をなくさせるのです。
枕営業
「枕営業」とは、肉体関係を結んで惚れこませる営業手法で、略して「枕」と呼ばれています。
色恋営業の発展形のようなもので、女性はさらなる愛情を求めてたくさんのお金を使ってくれるようになります。
ただ、これは痴情のもつれでトラブルに発展することも少なくないので、禁止しているホストクラブもあります。
本彼営業
「本彼営業」とは、本当の恋人のような気分にさせる営業手法で、略して「本営」と呼ばれています。
これは、色恋営業の最終形のようなもので、女性としては本当に交際していると勘違いさせられる厄介な手法です。
最初のうちは、店に呼ばない、お金を使わせない、休日に会ってくれるなどして、客としてではなく交際相手と見てくれていると思わせます。これはホスト業界では「育て」と呼ばれる手法です。
しかし次第に店に呼んでお金を使わせるようになり、恋愛感情を利用して最後には大金を貢がせるようになるという長期的な手法です。
女性もマインドコントロールされていて、友達などから「騙されてるだけだよ」と言われても聞き入れようとしなくなって、なかなか抜け出せなくなってしまうのです。
ホストに貢ぐ女性の傾向
「自分は大丈夫」と思っていたにもかかわらず、いつの間にかホストにはまって貢いでしまっていたという女性は数多くいます。
そうした女性には下記のような傾向があります。
男性経験が少ないウブ
今までに男性との交際の経験が少なく、女性として扱われる経験が少ない女性は、自己評価が低く褒められることに慣れていません。
そういう女性がイケメン男性と楽しくお喋りしたり盛り上がったりチヤホヤされると、今まで味わったことのない満足感を味わうことでき、その満足感が快感となって、ホストにはまってしまうのです。
寂しがり屋
元々寂しがりだったり、失恋したり、周りとの人間関係がうまくいってなかったりして寂しさを感じている女性は、何でも優しく話を聞いてくれるホストにはまってしまいます。
そうすると上記のような営業手法に惑わされてしまいます。
目立ちたがり屋
自己顕示欲が強く目立ちたがりの女性は、周りから認められたい、自分が中心でいたいという気持ちが強いので、いつもチヤホヤしてくれて、何でも言う事を聞いてくれるホストにはまってしまいます。
また、自分が一番でないと満足できず、他の女性に負けまいとたくさんのお金を使ってしまう傾向があります。
真面目
真面目であまり人を疑わない女性は、ホストの話をすべて信じてしまいます。
悪質なホストは、女性からお金を巻き上げるためにあれこれでっち上げてしまうのです。
そうなると自分が助けてあげないといけないという使命感を感じて、お金がなくても何とかして大金を工面しようとしたりします。
自分の意思でそうしているという思いが強いので、なかなか騙されていることに気付けません。
こういう女性が一番危ないタイプと言えるかもしれませんね。
悪質なホストに貢ぐ風俗嬢にならない為に まとめ
このようにホストは様々なタイプの女性の特徴・傾向を熟知していて、女性を落とす心理術を身に付けています。
もちろんそれはビジネスのためですから、良かれ悪かれ女性にお金を使ってもらうためのスキルです。
巧みな話術や人間的な魅力を持ったホストもたくさんいますし、彼らが提供してくれる時間が女性にとって活力になることもありますから、すべてのホストが悪いという訳ではありません。
しかし、いかにして女性からお金を引き出そうかと悪巧みをしているホストも少なくないのが現実です。
「自分は大丈夫」と思っていても、実際にホストクラブに行ってみたらはまってしまったという女性は少なくありません。
ですから「初回料金だけなら安いから行ってみようよ」などと友達に誘われた場合、それを十分留意した上でのめり込みすぎないようにするべきです。
繰り返しますが、実際にホストクラブに通うすべての女性が身を滅ぼしているわけではなく、上手にストレス解消をしている方が大半です。
何事にも限度というものがあります。ホストクラブで遊ぶなら、節度を守って大人の遊び方をするように心がけましょう
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