「SNSを見て容姿に自信が持てなくなったことがある」
日本の10代女性2人に1人がそう考えている、というショッキングなデータがあるそうです。
これは、パーソナルビューティーブランド「Dove」が【国際ガールズデー】に合わせて実施したキャンペーン内の意識調査。
それによると、日本人の10代女子は世界で最も自己肯定感が低かったのだとか（！）
これ美容整形外科の広告で「中顔面6.5cm？そんなルールはありません。美しさに正解なんてない。あなたを最も輝かせる施術を提案します」だったら理解できた
Doveが言うから意味がわからない
問題提起はわかった、でDoveはうちらに何かしてくれるﾜｹ？😅#カワイイに正解なんてない pic.twitter.com/ajkm6STEc9— 🥝💥 (@kiwchakiwi) October 8, 2024
（このキャンペーン、SNSでは賛否両論が巻き起こっているようです）
今回は、10月11日の国際ガールズデーにちなんで（この記事のアップが9日だから、国際ガールズデーはあさって）、風俗女子も関心が高いルッキズム問題を取り上げます。
【スぺ110】は風俗用語……ではありません
このキャンペーンでは「#カワイイに正解なんてない」をテーマに、SNS上に広がる美しさや可愛さに対する“こうならなくてはいけないという思い込み”に意見しています。
全部で9つの「必要ないカワイイの基準」が取り上げられていますが、風俗業界に携わる人間として私が気になったのは、スペックに関するこの話題。
スペックとは「身長（cm）-体重（㎏）」を表わした数値のこと。
この値が110だと標準体重とされる「スぺ110理論」という説を聞いたことがあります。
スペックについておさらいをすると、風俗業界ではスぺ110を基準にして「高スペック」と「低スペック」に分かれます。
高スペックとは
スペックが比較的高い女性を指し、略して「高スぺ」とも呼ばれています。
身長と体重の差が110よりも大きくなるほど、高スぺの度合いが上がります。
風俗業界では、高スペックな女性ほど高級店に採用されやすい傾向があります。
低スペックとは
低スペック（略して「低スぺ」）は、風俗でのスペックが比較的低い女性を指します。
具体的には身長と体重の差が小さいほど低スぺとされ、一般的にお客様からの人気が低く稼ぎにくいとされます。
しかし、激安店やぽっちゃり店などでは、低スぺ女性はむしろ歓迎されたりします！
このように、風俗業界ではスペックが仕事選びにも影響を与えることもあるんです。
その基準は、だいたい下記の通り。
【スペック別】採用基準の目安
一般（大衆）店：110～114
一般店・人妻店：105～109
激安店・ぽっちゃり専門店：104以下
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スぺ110は「カワイイ」の絶対条件ではないものの、少なくとも風俗嬢にとってお店選びの必要条件となっているのが現状です。
人気風俗嬢の「カワイイの条件」とは？
スぺ110以外にも「Dove」の意見広告ではこんな「必要ないカワイイの基準」が取り上げられています。
顔の大きさ17cm
顔の大きさが17cm以下だと「小顔」であるという通説。
顔の大きさとは「縦幅」のことで、額からあご先までの直線距離で測ります。
日本人女性の平均サイズは22cmと言われるので、17cm以下はかなり小さいと言えますね。
人中短い
人中とは、鼻と上唇の間にある溝の部分。この溝の長さがカワイイかどうかに影響すると言われています。
日本人の平均は1.5cmと言われているため、それよりも短いのが可愛い条件とされているようです。
Eライン
Eラインとは、横顔の鼻と下あごの先端を結んでできる直線のこと。横顔の美しさを判断する基準とされています。
日本人の場合、上下の唇がEラインに触れる状態が理想的な横顔なのだとか。
中顔面6.5cm
中顔面は下まぶたから上唇までの範囲を指し、小顔かどうかの判断基準になります。
日本人の平均が約6.5cmだと言われています。
遠心顔／求心顔
顔のパーツのバランスには「黄金比率」があるそうです。
縦を3等分、横を5等分して、それぞれの比率が1なのが黄金比率。
顔の縦幅は「おでこの生え際から眉まで」「眉から鼻の下」「鼻の下からあご先」の長さが全て1：1：1 になるのが理想的とか。
この黄金比率に対して、顔のパーツが中心寄りにずれていると「求心顔」、外側にずれていると「遠心顔」と呼ばれます。
出目
眼球の位置が比較的前にある状態を「出目」と言い、反対を「奥目」と言います。
出目と奥目の基準は、横顔の眉の骨から頬の骨に直線を引いて、その直線の線よりも目が前に出ている場合は出目、奥側に目がある場合は奥目とされます。
出目と奥目ではどちらがカワイイとされるのかは判断が分かれますが、「Dove」のキャンペーンではSNSでは出目の方がカワイイという声が多いみたいですね。
バッカルコリドーなし
バッカリコルドーとは、笑ったときに口角と歯の隙間に見える影のこと。これがない方がいい笑顔とされるようです。
サイギャップあり
顔以外のパーツにも、カワイイの条件が……。
脚を閉じたときに、太ももの間にできる隙間を「サイギャップ」と言います。
太ももがほっそりしていて、サイギャップ「あり」なのが美脚の条件とされているそうですよ。
風俗嬢の中にも、見た目を気にして美容整形をする人はいっぱいいます。
風俗嬢が整形をする理由として、こんなことが挙げられます。
性格が明るくなって稼ぎやすくなる
映えメイクができてSNSで目立つ
このようにお客様のウケが良くなって稼ぎやすくなる反面、ダウンタイム中は働けないなどのデメリットもあります。
また、ランカーになるような嬢は顔よりも性格やサービスが重視されることも多く、整形したから人気嬢になれるとも限りません。
風俗で稼ぎたいなら、整形を考える前にお客様を大切にし、まずリピートしていただくことを考えるのが正解でしょう。
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まとめ
冒頭でも触れましたが、今回ご紹介した「Dove」キャンペーン、SNSはちょっと炎上してしまったようです。
キャンペーンの主旨は「SNSで拡散される画一的な美の基準にNOを！」という意識高い系なのですが、具体例を列記したのがかえってルッキズムを刺激して、一部の女性に嫌悪感を抱かせてしまったみたいですね。
女の子がカワイイと思われたいのは世の常ですが「カワイイに正解なんてない」というのもまた真実。
誰かが決めたカワイイの基準に合わせるより、ありのままの自分を受け入れて自己肯定感を高めようというキャンペーンの主張は私は間違っていないと思います。
風俗業界にもさまざまな女の子がいて、お客様の趣味嗜好もそれぞれに違います。男性の数だけ、カワイイの基準があると言っても過言ではないでしょう。
風俗業界にいると「あ、この子は自己肯定感が低いな」という女の子に出会うこともあります。
今回は、そんな気持ちも込めてこの記事をお送りいたしました。少しでも役に立てたら幸いです。
それでは、また次回を楽しみに♪
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