ずっと前に辞めた風俗店なのに在籍写真がまだ掲載されています。どうしたらいいの?
(元デリヘル嬢H・Mさん/22歳)
お店を辞めた(あるいは風俗業界から卒業した)あとの在籍写真の扱いについて、不安を感じている女性は多いようです。
ネットでもよく目にするお悩みですが、本人にとっては身バレにつながりかねない深刻な問題ですよね。
上記の先輩みたいに
写真を削除して欲しいけど依頼の仕方がいいかわからない
頼み方が悪いせいで、あとでトラブルになったらどうしよう
……なんて悩まないためにも、今回は「退店後に在籍写真を消して欲しいときの上手な削除依頼のやり方」をご紹介いたします。
実用的な内容なので、参考にしていただけると幸いです!
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「退店後も勝手に写真を使われる」問題はなぜ起こる?
ケース1:忙しくて対応できていない
まず「お店が忙しくて写真の削除に手が回らなかった」という事情は意外に多いようです。
店都合の理由で写真を故意に使われるのは困りものです。身バレのリスクが高くなってしまいますから
また、今在籍しているお店やリピーターの混乱だって招きかねません。
いくら悪気がなかったとは言え、言い訳にはなりませんよね。
ケース2:在籍女性数をかさ増しするため
在籍女性の人数をかさ増しするために、写真を掲載しておくケースもあるようです。
風俗店の売り上げは、キャストの数に比例すると言われています。
キャストの在籍人数が多いお店は繁盛店と認知されるため、集客面でも女性求人の面でも大変有利に働きます。
そのため、キャストの数を少しでも多く見せるように、すでにいない女性の写真をダミーとして故意に掲載し続けるわけです。
残念ながら、こうしたお店も一定の割合で存在します。
ケース3:広告やバナーのモデル代をケチるため
ホームページのバナーや媒体広告などでモデルを務めていた女の子が退店した場合、広告を作り直さなくてはなりません。
そうなるとデザイン料や撮影料、モデルになってくれたキャストへの手当などが発生することになります。
なかにはそうした理由で写真をそのまま使用しているケースもあるようです。
「飛んだ」と思われているケースも
在籍写真をなかなか削除してくれない理由として、退店したことがスタッフに明確に伝わっていないことも意外と多いです。
特に「お店を飛んだ」という状況では、こうしたケースが起こりがち。
「〇月×日をもってお店を辞めます」と意思表示をせず急に飛んだ場合、お店はその女の子の在籍写真を残すことが多いです。
なぜなら、無断で当欠して連絡が取れなくなったキャストが、一週間ぐらいしたら何事もなかったように出勤するといった例はざらにあるから。
だから、スムーズに写真を削除してもらうためにも、お店を辞めるときは飛ばないことが大事です。
在籍写真の削除依頼をする手順
手順1:写真が使われている箇所を確認
まずは、自分の写真が「どこに何枚使われているか」をチェックしましょう!
在籍写真の掲載場所は大まかに3つあります。
2.広告媒体(へ〇ンなど)
3.営業用SNS(Ⅹなど)
最も無断使用されやすいのは、在籍一覧・出勤ページです。
見落としがちなサイトのエンターページや求人サイトのバナー、男性向けポータルサイトのバナーは特に要チェック。見落としがないように「在籍店舗名+自分の源氏名」でGoogle画像検索をかけて、念入りに確認しましょう。
すべて確認が終わったら、自分の写真が「何枚」「どの箇所に」使われているか記録しておくこと。
もしも伝え漏れがあった場合
とうやむやにされて、余計な手間がかかるケースもあります。
消して欲しい箇所は全部記録し、そのページのURLをコピペして一覧にしておきましょう。
URLの一覧を削除依頼文に添えればすぐに該当ページにアクセスできるため、お店側の作業のハードルが格段に下がります。
手順2:期日を明確に設定する
削除依頼文には、写真を削除する期日も記載するようにしましょう。
期日を設定することで、依頼に緊急といったニュアンスを持たせることができます。
具体的な文面は、以下を参考にしてみてください。
削除依頼文テンプレート
{店舗名}様
在籍写真(商材写真)の削除に関するお願い
年 月 日をもって{店舗名}を退店した{源氏名}と申します。
貴社のオフィシャルホームページ、および各広告媒体、営業用SNSなどインターネット上で使用されている私の写真を、 年 月 日までに削除していただきますようにお願いいたします。
私のほうで確認できた写真の掲載箇所は、以下の通りです。
https:// 〇〇〇.jp/
https:// △△△.jp/
……
上記の他にもございましたら、そちらの写真も全て削除してください。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
年 月 日 {店舗名}元キャスト〇〇{源氏名}
月日だけではあいまいなので、期日には必ず「年」を明記してください。
削除依頼文は、やりとりがそのまま残るようにメールやLINEを使うのが鉄則。
口頭で伝えると、あとで「そんな話は聞いていない」と水掛け論になる場合もあるので、要注意です。
どうしても電話で依頼したい場合は、録音アプリで通話内容を記録しておきましょう。
また、日本郵便の「内容証明」を使うという手もあります。
内容証明とは、一般書留郵便物の内容文書について証明するサービス。いつ、誰から誰に、どんな内容を送ったかを郵便局が証明してくれる郵送方法です。
ただし、内容証明自体に法的拘束力はないので要注意です。
どうしても風俗店に写真を削除してもらえないときの対処法
媒体サイトの運営元に連絡する
自分の写真が男性向けポータルサイトや求人サイトに使用されていて、お店に依頼しても削除されなかった場合、サイトの運営元に連絡する手もあります。
ただし、運営側が削除対象の写真をすべて探すことは困難です。必ず「店舗名・在籍名・削除してほしい場所・枚数」を伝えるようにしましょう。
また、サイトの運営側は店舗公式サイトの対応はできません。削除できるのは求人サイトや男性向けポータルサイトに使用されている写真のみとなります。
弁護士に依頼する
どうしても在籍写真を消してもらえない場合、風俗嬢のトラブル解決を得意とする弁護士に頼むという手もあります。
特に、悪質なお店だった場合
・契約書を盾に拒否された
といったトラブルになることもあります。そんなとき、弁護士は心強い味方です。
弁護士に依頼する場合、まずは無料相談で経緯を話し、大まかな見積もりを出してもらうようにしましょう。
削除依頼の案件は、相手の店の規模や削除箇所の数によって大きく変動します。そのため、必ず事前に見積もってもらうことをおすすめします。
警察に通報する
万が一、恫喝や脅迫をされるなど自分の身に危険を感じたら、弁護士への連絡よりも先に警察に通報しましょう。
警察は危険度に応じて安全な場所で保護をする、自宅に見張りの警官を置くなどの対応をしてくれるようです。
メールの履歴や録音データは非常に重要な証拠になります。すべて提出し、警察の対応を待ちましょう。
まとめ
今回は風俗嬢が見舞われがちな「辞めた風俗店に勝手に写真を使われる」問題について、写真の削除依頼方法をテンプレート付きでご紹介しました。
無断使用された写真の削除を依頼する手順をまとめると
・削除までの期日を設定する
・メールなど記録に残る形式で削除依頼
といった流れになります。
お店に写真の削除依頼をするときは、きっぱりとした態度でのぞむことが肝心。ほとんどの風俗店は親身になって対応してくれます。
しっかりと準備をしたうえで、落ち着いて対処してみてくださいね。