クンニ(クンニリングス)は女性にとって好き嫌いが分かれる愛撫かもしれませんね。
もしも「クンニはあまり好きじゃない」という女性がいたら、それはきっと本当に気持ちいいと感じるクンニを経験したことがないからでしょう。
クンニは舌でじっくり舐められるだけで普通に気持ちいいとは思いますが、それだけでは本当のクンニとは言えません。
肉体的な気持ちよさだけでなく「大事にされている」という精神的な気持ちよさで満たされるのが、本当に女性が求めるクンニ(ですよね?)。
今回のコラムでは、そんなクンニのやり方やコツを徹底的に紹介していきます。
そもそもクンニとは?
クンニは「クンニリングス」の略称。女性器を舌や唇で刺激するオーラルセックスのことを指します。
「クンニリングス」の語源は、ラテン語で女性器を意味する「cunnus(クンヌス)」と、舐めるという意味の「lingere(リンゲーレ)」からきています。
クンニでは具体的に女性器のどこを舐めるの?
クンニの対象となるのは、女性器の外側にある下記の部位です。
陰核(クリトリス)
女性器の中でも最も刺激を感じる部位。クンニで1番重要な部位になります。
膣口
膣の入り口で、柔らかい粘膜でできている部位。穴の位置には個人差があります。
外尿道口
陰核の真下にある尿が出る部位。開発によって性感帯になる可能性もあります。
大陰唇
割れ目の横にある左右のぷっくりとした部位。
小陰唇
いわゆる「ビラビラ」。通常時は閉じており、興奮すると開きます。敏感な部位であり、舐められると感じる箇所です。
クンニでは陰核や膣口などを攻めることが多いですが、男性によって攻める場所や攻め方などは異なります。中には膣内に舌を入れて舐める男性もいます。
女性によって感じる部位は違うので、陰核を舐められて感じる人もいれば、陰核よりも膣口は感じやすい人も。
女性は男性と違って性感帯では気持ちよさを感じにくいため、そのときのシチュエーションや感情などで感じ方は大きく左右されます。
クンニの上手なやり方:基本編
クンニの際は、まず全身をじっくりと愛撫して、興奮を高めておくのがコツ。
当然のことながら、いきなりクリトリスへ刺激を与えたりするのはNGです!
クンニは内腿から大陰唇、小陰唇、クリトリスと順を追って愛撫していくやり方が基本。外側から、徐々に内側へ進んでいくイメージです。
舐めるときの舌や唇の使い方にもコツがあります。
気持ちいいと感じるためには、舌の「面」と「先端」を使い分けるのがコツ。
内腿や足の付け根のような肌への愛撫は「面」で、大陰唇やクリトリスなど細かな愛撫が必要な場所は舌先を使うようにすると快感をより得やすくなります。
唇を使うときは、陰核に軽くキスするイメージで触れたり、小陰唇を柔らかく挟むように愛撫したりするといいでしょう。唇は人体の中でも特に柔らかい部分なので、比較的安全・安心な愛撫が可能です。
クンニの手順
1:唾液でしっかりと濡らす
クンニをする際は、唾液をたっぷりと使うのが基本。
乾いた唇でいきなりクリトリスなどを愛撫すると、痛さを感じる場合があります。唾液でしっかりと女性器の表面を濡らしてからクンニをするのがエチケットです。
2:まずは唇で舐める
唇を使い、大陰唇や小陰唇に優しく触れていきます。
唇の外側と内側では柔らかさが違うので、その違いを上手に使いながら緩急をつけて愛撫するのがコツ。
このとき、唇で軽く挟んだりするのも効果的です。
3:舌を使ってたっぷり舐める
いよいよ本格的なクンニに突入です。
舌を尖らせたり広げたりしながら、チロチロと舐めたり、突いたり、レロレロと小刻みに震わせてみたりと動きに変化を付けるのがクンニの上手なテクニックです。
また、強弱を付けるのもコツ。
単調な動きの舌使いではなく、強く舐めたり、優しく舐めたりとアクセントを付けた方がより快感を得やすくなります。ベロっと円を描くような舌使いなども効果的です。
クリトリスを舐める際は、いきなり剥いて直接舐めると刺激が強いので、まずは剥かずに舐め始めるのがおすすめです。
クンニのコツとして、もう一つ大事なことを付け加えておきます。
それは「なかなかイケなくても中断しない」こと。
女性がクンニをされていてなかなかイケない場合、つい申し訳なくて「やめていいよ」と言うことがあるかもしれません。
でも、もうちょっとでイケそうな感覚があるなら、途中で辞めずに続けた方がいいです。
このとき大事なのが、焦って激しく刺激しないこと。一定のリズムをキープして、気持ちいいと感じる場所への刺激をゆっくり根気よく続けることがポイントです。
加えて「もうイっちゃうの?」などの言葉攻めも効果的。気持ちがさらに高まって、絶頂により近づくことができますよ。
クンニの上手なやり方:応用編
単に「舐める」だけがクンニのテクニックではありません。
ここではクンニのちょい足しテクをご紹介します。
優しく吸引する
クリトリスなどを吸うのもクンニのテクニックの一つ。
ただし、デリケートな部位なのであくまでも優しく吸うのが鉄則。急に強く吸われたり、一か所を集中的に吸われたりすると、痛いだけになってしまいます。
優しく歯を立てる
ソフトに歯を立てたりするも効果的。いわゆる「甘噛み」です。
クリトリスや陰唇をそっと噛まれると、少し痛いのが刺激となり、体がビクンとなるような気持ちよさを味わえます。もちろん、強く噛むのは絶対にNGです。
息を吹きかける
クリトリスを舐めている最中、口を陰核からそっと離して不意にフーッと息を吹きかけるのも効果があります。
意外な刺激と熱い息のこそばゆさに思わず感じてしまうことでしょう。
手・指先で優しく愛撫
口だけではなく、手マンを加えたクンニもおすすめ。
基本ソフトタッチで、性感帯全体をゆっくりと愛撫していきます。クリトリスや大陰唇、小陰唇などを撫でるのはもちろん、Gスポットも優しく攻めると効果テキメン。
同時に、乳首なども愛撫するとさらに快感を得られること間違いなしですよ。
クンニと唾液ローションとの違いとは?
女性からよくこんな声を聞きます。
実際、風俗店のオプションでもクンニやシックスナインはオプションを含めてOKなお店が多いですよね。
クンニはOKで、唾液ローションはダメという理由とは何でしょうか。
一般的に、クンニは女性器の表面を舐める行為です。唾液が膣内まで大量に入る可能性は少ないと言えます。
それに対して、唾液をローション代わりペッとつけて挿入する唾液ローションという行為は、細菌が直接膣内に大量に入り込むため感染症リスクが跳ね上がります。
女性の尿道は短く、細菌が膀胱に到達しやすい構造なのでより危険度は高いです。
大人の口腔内の細菌はよく歯を磨く人で1000億から2000億個。磨かない人であれば1兆個(!)もの細菌がいると言われています。
そもそも女性器は平常時には細菌から守るためにph3.8~4.5の酸性ですが、性的興奮を感じると愛液が分泌されてアルカリ性に近くなります。
一方、唾液のphは平均6.8と中性に近い弱酸性。そのため、膣がせっかく雑菌を寄せ付けないようにしているバリアを中和させてしまうことに……。
特に「唾液ローション+手マン」は危険な行為!
ただでさえバリアがもろくなっているところへ、手マンによって膣内の粘膜が傷付いて、そこから細菌が体内に侵入してしまう……考えただけでも怖くなりませんか?
上記のことを踏まえて、クンニの際は激しい手マンや膣内への舌入れもなるべく避けた方が無難と言えますね。
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クンニで感染する可能性のある性病
クンニで性病にかからないとは言い切れません。
例えば
・淋病
・ヘルペス
・梅毒
これらは口や喉を介して感染する可能性があります。念のため、覚えておきましょう。
まとめ
クンニに「恥ずかしい」「汚い」などのマイナスイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実はエッチでは欠かせない男女のコミュニケーションです。
その証拠にクンニの歴史は古く、世界各国の古代歴史書にその記述がみられます。日本でも体位の指南書「江戸四十八手」にクンニが描かれているんですよ。
クンニのポイントは「時間をかけて周囲からゆっくりと舐める」「唾液をたっぷり使う」などいろいろありますが、雰囲気作りも大事なポイントです。
リスクも理解した上で、快感をしっかりと高めて安心安全なクンニを楽しみましょうね。
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