エナジーオーガズムとは、ペニスを直接触らずに妄想だけでオーガズムを得ること。脳イキとも呼ばれます。
今回はそんなエナジーオーガズムについて解説します。
エナジーオーガズム(脳イキ)とは
エナジーオーガズムとは、古代インドに伝わるヒンドゥー教の聖典「タントラ」の秘法の一つ。
タントラはシヴァ神の性的パワー“シャクティ”の教義を説いた書で、現代風に言えば古代インドの「ハウツーセックス本」です。
その中に書かれている、イマジネーション=妄想だけでエクスタシーを得る秘法が「エナジーオーガズム」と称されるようになりました。
そう聞くと怪しいスピリチュアルを連想するかも知れませんが、エナジーオーガズムは体系的に確立された奥義。
ヨガなどと同じく、多くの人が実践しているんです。
エナジーオーガズムのメカニズム
そもそも、オーガズムにはペニスの付け根にあるPC筋という筋肉が深くかかわっています。
PC筋はペニスの海綿体に送り込んだ血流の逆流を防ぎ、オーガズム時には収縮して射精を誘発する役割も果たすインナーマッスルです。
そこで、脳内で性的なイメージを想像しながらPC筋を動かせば、あたかもオーガズムを感じているように脳に錯覚させることも可能。
簡単に言えば、これがエナジーオーガズムのメカニズムです。
エナジーオーガズムは脳イキと呼ばれる通り、あくまでも脳の反応です。
ペニスを直接刺激しないため射精することもなく、訓練次第で女性のように何度もオーガズムを得る「メスイキ」もできるようになります。
エナジーオーガズムのやり方
では、エナジーオーガズムのアプローチ方法を説明していきましょう。
リラックスできる環境を整える
エナジーオーガズムはアナルを物理的に刺激する行為ではないので、準備するものは特にありません。必要なのは「環境」です。
部屋は鍵を閉めて誰にも邪魔されない状態にし、明るさは間接照明などで薄暗くしておくとリラックスできます。
初心者の場合、より集中力を高めるために目隠しなどするのも◎。また、室内の温度は25度程度がベストです。
呼吸とポーズを意識する
準備が整ったら全裸になり、カーペットやベッド・布団などに正座した状態で数回大きく深呼吸します。
このとき、鼻から吸って口から吐く呼吸を意識して行います。
セックスしているときの喘ぎ声を思い浮かべながら、口からハアーッと出す声をできるだけエロチックにするのがコツです。
リラックスできたら、仰向けに寝て両脚を肩幅程度に広げ、膝を90度ほどに曲げます。
そして鼻から息をゆっくり吸いながら、背中が少し浮く程度まで身体をブリッジのように反らします。両脚は自然に開きましょう。
いっぱいまで吸ったら、息を止めずにゆっくり口から吐いていきます。
息を吐くときは、唇を少し丸めてロウソクの火を消すようなイメージで。
息を吐きながら、おしっこを止めるときの要領でPC筋を締めるのがポイント。こうすることで、射精に近い感覚を体感できます。
PC筋を締めるときはアヌスも締めてしまいがちですが、アヌスは締めずおしっこだけを止めるコツを覚えると早くいけます。
両膝の間にクッションなどを挟むとやりやすいですよ。
肛門から息を吸う「エナジー呼吸」が大事
鼻から吸うときに背中を反らし、口から吐くときは思いきり骨盤底筋を締める――これをしばらく続けます。
そして、慣れてきたら、息を吸うときにお尻の穴で息を吸い込むイメージで肛門呼吸を意識します(ここ、大事なポイント!)。
息を吐くときは、エロい感じを継続しましょう。
快感に身を任せるのが成功の秘訣
そのうちに、大きな快感の波がやってきます。
息を吐きながらアヌスを締め付けるとさらに強い快感がきますが、ここは我慢。シーツや枕などをギュッと握って耐えてください
耐え続けているうちに、膝下がガクガクしてきたらいい兆し。
脚の根元に力を入れたまま、快感に身を任せれば……エナジーオーガズムはもうすぐそこです!
催眠オナニーはエナジーオーガズムと相性がいい
エナジーオーガズムは脳内現象のため、催眠状態で自慰をする「催眠オナニー」と親和性が高いとされています。
特に、初心者がエナジーオーガズムを得るのには、催眠オナニーはおすすめの方法です。
催眠状態に入ると、潜在意識が活性化することで過去のオーガズム体験(射精)などが呼び起こされ、脳が興奮状態に陥ります。
このとき何かの命令を与えられると、自分の意志とは関係なく、それに対する反応が実際の身体の変化として起こります。
例えば「イキなさい」と命令されただけで、身体が勝手にオーガズムに達してしまうのです。
催眠オナニーをするには、動画サイトや市販の催眠音声を用いるのが一般的。
ソフトな声質の催眠音声がおすすめですが、色々聞いて自分に合うタイプの声を探してみてください。
ただし、 催眠オナニーは誰にでも効果があるわけではありません。
向き・不向きがありますが、自己暗示にかかりすい人は効果が期待できるでしょう。
前立腺刺激とエナジーオーガズム
エナジーオーガズムは前立腺とも深くかかわっています。そこで重要なポイントとなるのが「チャクラ」です。
チャクラと言われてもピンとこない方のために、ざっくり説明しておきます。
タントラには、人体には背骨の底部から頭頂部にかけてエネルギーの門が存在すると記されています。それがチャクラです。
人間には7つのチャクラがあるとされています(下図参照)。
第7のチャクラ:サハスラーラ(百会・宝冠) |
自己を超越する、霊性のあるチャクラ。他の6つとは別次元であり、宇宙と一体化する感覚を得るとされる。 |
第6のチャクラ:アジナ(第3の目) |
直感や知恵を司る眉間にあるチャクラ。第六感の感覚を持つとされる。 |
第5のチャクラ:ヴィシュッダ(喉) |
首の付け根中央に位置するチャクラ。コミュニケーションや自己表現の源。 |
第4のチャクラ:アナハタ(心臓) |
心臓に位置するチャクラ。音・聴覚の感覚を持ち、愛や人間関係を司る。 |
第3のチャクラ:マニプラ(太陽神経叢) |
胸骨の下部とおへその間にあるチャクラ。視覚の感覚・そして個人の力、意志を司る。 |
第2のチャクラ:スヴァディシュターナ(仙骨) |
下腹部・ヘソと性器の間にあるチャクラ。情緒のバランスや性(セックス)を司る。 |
第1のチャクラ:ムンダーラ(会陰) |
肛門と性器の間に位置するチャクラ。肉体的欲求との関係が深く、クンダリニーと呼ばれるシャクティが眠っていると言われる。 |
ここで注目したいのが第2のチャクラ「スヴァディシュターナ」。
このチャクラはヘソと性器の間にある仙骨と呼ばれる部分に位置しています。
勘のいい人ならすでにお分かりと思いますが、この仙骨はちょうど前立腺やPC筋がある場所。
つまり、スヴァディシュターナこそエナジーオーガズムの扉なのです。
エナジーオーガズム(脳イキ)は、まさにこの第2のチャクラを覚醒させるためのメソッドです。
スヴァディシュターナのチャクラを意識して前立腺を刺激することで、エナジーオーガズムに近付くことができるでしょう。
エナジーオーガズムでよくある質問
Q1: エナジーオーガズムは誰でも体験できますか?
エナジーオーガズムは、あらゆる性別や性的指向の人々が利用できます。
鍵となるのは、自分のエネルギーに対する意識を養い、自分の心に響くテクニックを探求することです。
エナジーオーガズムにはパートナーも必要ありません。
エナジーオーガズムはパートナーとの深い親密な体験ですが、一人で試して楽しむこともできます。
どちらの道も、自己発見と楽しみのためのユニークな機会を提供します。
Q2: エナジーオーガズムに達するまでの時間は?
期間は人によって異なります。
エネルギーオーガズムを比較的早く経験する人もいれば、より多くの時間と練習を必要とする人もいます。
いずれにしても、忍耐と自己探求が鍵となります。
Q3: エナジーオーガズムに伴うリスクはありますか?
エナジーオーガズムは、責任を持って実践すれば害はないでしょう。
ただし、境界線を設定し、快適ゾーンを超えないようにすることは重要。何事もやりすぎはよくありません。
特定の健康上の懸念がある場合、エナジーオーガズムを実践する前に医療専門家に相談しておきましょう。