海外と日本の風俗の違いについて、前編ではヨーロッパとオセアニアの風俗を紹介し、近年では売春が合法化されるようになっていることを説明しました。
今回の中編では、南北アメリカとアフリカの風俗をご紹介します。
南北アメリカの風俗
南北アメリカでは、ブラジル、アルゼンチン、チリ、コロンビアなど多くの国で売春は合法です。
アメリカ、メキシコなど一部の国では売春は基本的には違法ですが、一部合法であったり黙認されたりしています。
■ブラジル
ブラジルでは売春は合法で、世界の中でも風俗産業が盛んな国です。
ブラジルでの代表的な風俗は、「ボアッチ」と「テルマ」です。
・ボアッチ(Boate)
ボアッチは、出会い系のバーのようなものです。
店内に入ったらドリンクを注文して席に着き、気に入った女の子を席に呼んで交渉成立すれば店内の別室か外のホテルなどに行ってサービスを受けます。
料金は基本的には店によって固定ですが、閉店間際などは交渉によって値下げできる場合もあるようです。
料金相場は入場料、ドリンク代、ホテル代、プレイ代など全て含めて約10,000円程度です。
・テルマ(Termas)
テルマとはサウナのことで、ドイツのFKKと同じシステムです。
入場料を払ってロッカーで服を脱ぎ、サウナ施設内に入ると、水着や下着姿の女の子がいるので、気に入った女の子がいたら交渉して施設内の部屋でサービスを受けます。
料金相場は入場料が約1,500~2,000円、プレイ代が1時間で約10,000円程度です。
■アメリカ
アメリカは州によって法律が違いますが、「生殖を伴わない性行為は罪」とするキリスト教の影響で、ほとんどの州で売春は違法とされています。
取り締まりもたびたび行われていて、ストリートガール(立ちんぼ)に扮した女性警察官による「おとり捜査」などで逮捕されることもあります。
しかし、違法とされている州でも「エスコートサービス」などの目立たない形での売春は黙認されているようです。
また、ネバダ州のラスベガス郊外の一部の地域のみでは売春は合法とされていて、公認の売春施設「チキンランチ」があります。
全州で売春を違法にしたいアメリカ連邦政府の意向に反してネバダ州が唯一売春を合法にできているのは、アメリカ連邦政府が過去に秘密裏にネバダ州の砂漠で核実験を行い、地下に核廃棄物処理場を設置したという負い目があって強く言えない為のようです。
・エスコートサービス(Escort Service)
エスコートサービスは、本番有のデリヘルのようなものです。業者のホームページなどを見て電話して女の子を指名します。
「インコール(Incall)」と「アウトコール(Outcall)」の2種類があり、インコールはお客様が女の子の所へ、アウトコールは女の子がお客様の所へ行きサービを受けます。
料金相場は1時間で約20,000~30,000円程度です。
・チキンランチ(Chicken Ranch)
チキンランチは売春施設のことで「Chick」は「ひよこ=若い女性」、「Ranch」は「牧場」という意味です。
観光客の目につかないようにラスベガス中心部から車で1~2時間ほど離れた場所にあります。
ドイツのFKKに似た施設で、中にはジャグジーや屋外プールなどもあります。
施設内に入ると最初に下着姿の女の子が一列に並んで一人一人自己紹介をしていきます。
その中から気に入った女の子を選んで、部屋に行ってサービスを受けます。
女の子のレベルが高いので、料金相場は1時間で約50,000円になります。
VIPなどがお忍びで来ることもあるようです。
■メキシコ
メキシコでは売春は違法ですが、黙認されていて事実上合法だと言われています。
特にアメリカ(カリフォルニア州)との国境近くのティファナという都市が有名でアメリカから来る人も多いようです。
ティファナには、「クラブ」と「ソープランド」があります。
・クラブ
クラブは、ブラジルのボアッチのような出会い系のクラブです。
基本的に入場料無料(ドリンク代は有料)で入店でき、中ではストリップショーなども行われています。
中にいる女の子に声を掛けて合意すれば別室でサービスを受けられます。
料金相場は約6,000~10,000円になります。
・ソープランド
ソープランドは、日本のソープランドと同様ですが、部屋には豪華なジャグジーがあります。
女の子と一緒にジャグジーに入ったりお酒を飲んだりしながらサービを受けます。
女の子のレベルも高く、3Pなどの複数プレイもできます。
料金相場は約10,000~20,000円になります。
アフリカの風俗
アフリカでは、売春は南アフリカ・チュニジアなどが合法で、イスラム教国などでは原則違法ですが、ほぼ黙認されているようです。
■南アフリカ
南アフリカでは売春は合法です。アメリカのエスコートサービスやメキシコのクラブと同じようなものがあるようです。
■ケニア
ケニアの首都ナイロビは、ブラジルのサンパウロ、タイのバンコクと合わせて世界三大性地(または性都)と呼ばれることもあるようです(ただしこれは日本のみで言われていてだいぶ前の話のようです)。
ナイロビでは「ディスコ」が出会い系の風俗のような役割を果たしています。
・ディスコ
「フロリダ2000」「ニューフロリダ」という2つの姉妹店が有名で出会いを求めて多くの人が集まります。
メキシコのクラブのように、お酒が提供され、中ではダンスショーなども行われています。
素人女性もいますが多くは売春婦なので、声を掛けたり掛けられたりして合意すれば、外に出てどちらかの自宅やホテルなどでサービスを受けられます。
入場料は約1,000円、プレイ代の相場は約2,000~3,000円です。
■マダガスカル
マダガスカルは島国で自然や珍獣なども多く、アフリカの中では比較的治安が良く物価も安い為、観光地としても有名ですが、最近は隠れた風俗大国としても注目されているようです。
首都のアンタナナリボには風俗マッサージ店がありますが、多くは風俗というよりはナンパのような形で、路上、バー、クラブなどで女の子と直接交渉してホテルなどに行ってサービスを受けます。
料金相場は約1,000~2,000円です。
海外と日本の風俗ってどう違う?(中編) まとめ
このように、南北アメリカとアフリカでも、ヨーロッパやオセアニアと同様に売春が合法化されている国が多いのですが、アメリカでは売春はほぼ全州で違法となっていて取り締まりなども厳しく行われています。
それでは次回の後編ではアジアと日本の風俗を紹介します。
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