風俗には色々な種類がありますが、中には「援デリ」と呼ばれる違法な業者がいます。
そういう所で働いてしまうと危険ですので、一切関わってはいけません。
そんな危険な援デリについて今回は説明しましょう。
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援デリとは
援デリとは、「援助交際」と「デリバリー」を組み合わせて作られた言葉で、援助交際(本番行為)をさせる為に男性の所に女の子をデリバリー(派遣)する違法風俗業です。
援デリは違法な為、風俗営業の届出はできず、ホームページもなく、風俗サイトや風俗雑誌などへの掲載・広告宣伝もできません。
その為、主に出会い系サイト、インターネット掲示板、SNSなどを使い、不正流用した写真と架空のプロフィールを登録して、援助交際を希望している男性と連絡を取り合い、待ち合わせ場所やホテルなどに女の子を派遣するのです。
援デリの相場は、1回1～2万円で、女の子の取り分(バック)はその50～60%となっていることが多いようです。
援デリが違法な理由
援デリが違法なのは下記の法律に違反しているからです。
売春防止法
売春防止法では、売春の勧誘・周旋(しゅうせん)・強要や管理売春を禁止・処罰していますが、援デリ業者が行っていることはまさにこれに当たります。
風営法
風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)により、風俗店を営業する場合は届出をする必要があります。
援デリ業者は違法な管理売春を行っているので、無届出営業しているのです。
児童ポルノ禁止法
児童ポルノ禁止法(児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律)では、児童(18歳未満)買春を禁止しています。
通常の風俗店は身分証を確認して18歳以上しか採用しないのですが、援デリ業者は身分証を確認することはほとんどないので、18歳未満の女の子が働いていることが多いのです。
援デリが存続する理由
そんな違法な援デリがなぜなくならずに存続しているのでしょうか？
開業が簡単
通常は風俗店を開業するには、事務所、備品、スタッフの給料などで最低でも500万円の資金は必要です。
しかし、援デリはパソコンや携帯電話(スマートフォン)さえあれば簡単に開業することができます。
普通の会社員が副業として開業しているケースもありますし、以前風俗店の営業をしていた人が摘発されるなどして普通の風俗店の営業ができなくなり、援デリを開業するというケースもあります。
利用する男性が多い
援デリは通常の出会い系サイトなどでの出会いと同じなので、援デリとは知らずに会って、そのまま断れずに(あるいは断らずに自ら進んで)援助交際してしまう男性もいます。
また援デリは、本番行為ができる上に通常のデリバリーヘルスより安く、18歳未満の女の子と出会える可能性があります。違法と分かっていてもそれを承知で利用してしまう男性も多いのです。
働く女性が多い
上記のように18歳未満の女の子や家出・身分証・容姿・性格などの問題で普通の風俗店では採用されなかったり、採用されても稼げなかったりする為、援デリに流れてくる女の子もいます。
また、元々個人で援助交際をしていて、より効率よく多くの男性に出会う為に援デリで働くようになった女の子も多くいます。
出会い系サイトが放置している
援デリ業者にいわば悪用されている出会い系サイト側もそれを放置しています。
特に有料の出会い系サイトにとっては、男性登録者が女性登録者に送信したメールの料金が収益になる為です。
援デリが危険な理由
しかし援デリは違法というだけでなく、下記のような危険もあるので働いてはいけません。
過剰なプレイを強要される
違法行為をしているという弱みにつけこんで、本番はもちろんのこと、乱暴だったり、不衛生だったり、男性本位の過剰なプレイを強要される可能性があります。
また性病をうつされたり、中出しされて妊娠してしまったりという危険もあります。
中には料金を払わずに逃げる、いわゆる「やり逃げ」する男性もいるのです。
稼げない
男性が援デリと知らずに利用してしまった場合は、だまされたという気持ちがあるので、また利用したいとは思わないでしょう。
また、援デリと分かって利用していても違法行為が発覚するのを恐れて、同じ業者を利用しないことがほとんどです。
そうするとリピーターになるということはほとんどなく、通常の風俗のように本指名などがないので稼げません。
脅される
悪質な業者であれば、女の子を脅して無理矢理働かせるということもあります。
女の子も売春という違法行為をしているので、警察や家族に相談することができないと分かっているからです。
摘発される
違法な行為ですからいつでも警察に摘発される可能性があります。
実際にテレビやインターネットのニュースでも管理売春、売春の周旋の容疑で逮捕者が出たという報道がたびたびされていますので、目にしたことがあるかもしれません。
摘発されれば女の子も事情聴取を受けることになるのが通例で、場合によっては家族にばれてしまうこともあるでしょう。
まとめ
このように援デリは違法な上に様々な危険があるので、絶対に関わってはいけません。
LINEやツイッターなどのSNSで「簡単で高収入なアルバイトあります」などという書き込みを見たり、メッセージを受け取ったりすることがあるかもしれませんが、それは援デリの可能性がありますので、その誘いに乗ってはいけません。
援デリには店名やホームページや固定の電話番号がありませんので、調べればすぐ分かります。
風俗で働くなら法律を守って営業しているシンデレラグループのようなお店にしましょうね。
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