風俗のお仕事をしていると、SNSや匿名掲示板の悪口が気になる機会も多いのではないでしょうか?
一方的な悪口ばかり書かれたり、脅迫めいた書き込みをされたりしてメンタルがボロボロになってしまうことも……。
「また悪口を書かれたらどうしよう」という不安から普段通りの接客ができなくなり、その結果、お店を休みがちになって稼げなくなってしまった例もあります。
そんなインターネット上の誹謗中傷の被害者になってしまったらどうしたらいいのか――今回のコラムでは、その対処法をいくつかご紹介します。
ネットの誹謗中傷が起きる背景は?
まず、インターネットにおける誹謗中傷の定義や背景を定義しておきましょう。
一般的に、誹謗中傷とは「事実と異なる悪口を言いふらして他人の名誉を傷つけること」を意味します。
風俗の場合だと、個人を特定して事実無根の悪評を書いたり容姿・態度を批判したりするケースがありますね。
この「事実無根」というのが、とても大事なポイントです!
つまり、誹謗中傷というのはまったく身に覚えのない内容を根拠なく拡散していることがほとんどなのです。前提として、このポイントをきっちり押さえておいてください。
ネットに誹謗中傷を書き込むのは一部の「粘着」
ネットに溢れる誹謗中傷を目にするといやー気分になってしまいますが、実際にトラブルを起こすのはごくごく限られた一部の人たちだと言われています。
炎上騒ぎを起こすのは、ネットユーザー全体の0.5%(200人に一人)とか。こうした一部の人(※)がたくさん書き込んでいるから、ネット上に誹謗中傷がまん延しているように見えてしまうんですね。
(※)いわゆる「粘着」と呼ばれる人たち。悪口にまともに取り合っていたら病んでしまうので「気にするだけムダ」と思って付き合わないのが賢明です。
このような「粘着」には、多くの共通点が見られます。
コンプレックスや不満を抱えている
「容姿に自信がない」など、他人よりも自分が劣っていると思い込んでいる人は嫉妬心を抱きがち。こうした嫉妬心の強い人が、他人に対して攻撃的になるケースが目立ちます。
歪んだ正義感を抱いている
行きすぎた正義感から他人を叩いてしまうケースも少なくありません。自分のやっていることは正しいと思い込み、自己を正当化しているところがやっかいです。
反社会的な性格をもっている
こうした人たちは他人への思いやりがなく、相手を傷つけても罪悪感をもつことがありません。また、苦しんでいる相手の反応を見て楽しむ愉快犯も大勢います。はっきり言って「サイコパス」です。
上記の特徴をもつ人々が、軽いストレス発散のつもりで誹謗中傷に加担するケースが多く見られます。ネットは匿名で投稿できるため、他人に対する誹謗中傷のハードルが低く、どんどんエスカレートしていってしまうんですね。
ネットで誹謗中傷を受けたときの正しい対策法は?
では、SNSや掲示板上のトラブルを回避するにはどうしたらいいのか。具体的な対策方法を書きます。
相手にしない
まず、一番シンプルな解決策はこれです。
先程も書きましたが、ネットに誹謗中傷を書き込むのはごく一部の「特殊な(?)」人たちです。
悪口が並ぶ掲示板を見て、全世界の人を敵に回しているみたいに思い詰める必要はまったくありません。
一度、考え方を思いきって180度変えてみませんか?
……と冷めた目で見るぐらいが、誹謗中傷と向き合うちょうどいい距離感です。
だって、考えてもみてください。
誹謗中傷をする人たちは、未来永劫、あなたの指名客になることはない人種です。自分にとって何の得にもならない人たち――そう割り切って、相手にしないのが一番でしょう。
ヘタに反応するとかえって火に油を注いでしまって、さらに炎上する結果にもつながりかねませんよ。
書き込みの削除を依頼する
SNSの誹謗中傷を巡っては、過去に芸能人を巻き込んで悲劇が繰り返されたこともあって運営側の管理体制が改善されてきました。
最近では、発信者に直接、削除依頼を送るなどの手段をとれるようになっています(その場合、どの部分が具体的にどのような権利を侵害しているかを正しく主張する必要があります)。
また、各サイトに設置された問い合わせフォームや通報用ボタンなどを通じて、各サイトやSNSの管理会社に削除依頼をする方法もあります。規約に違反する投稿であれば削除してもらえる可能性は高くなるでしょう。
いずれの場合も、自分で依頼するのはハードルが高いと思ったら、店長やSNSに詳しいスタッフに相談してみましょう。きっと、削除依頼をサクッと代行してくれますよ。
ただし、同僚に相談するのはNGです。なぜなら、あなたにライバル心を燃やす女の子がわざと誹謗中傷を書き込んでいるケースもあるからです。誰かに相談するときはくれぐれに慎重に!
警察・弁護士に相談する
誹謗中傷の中でも、特に悪質なケース――例えば、脅迫や暴行予告、個人情報のバラまきなどがあった場合は、速攻で警察や弁護士に相談して法的措置をとりましょう。
発信者情報開示請求によってプロバイダに契約者の氏名・住所の開示を求め、簡単に相手の身元を特定することができます。
この場合も「自分で相談するのはちょっと怖い」と思ったら、まずお店に相談してみるといいでしょう。しっかりした優良店や大手グループなら、代理で対応を進めてもらえる可能性が高いです。
●最近は、総務省もSNSの誹謗中傷対策に取り組んでいるみたいですよ。
[参考]総務省HP【特集ページ】SNS等での誹謗中傷|安心・安全なインターネット利用ガイド
ネットの誹謗中傷は相手にしないのが一番!
以上、ネットで誹謗中傷の被害に遭ってしまったときの対処法をご紹介してきました。
実は、あえて上では書きませんでしたが、誹謗中傷をスルーするのにとっておきの方法がまだあります。
それは……そもそもSNSや匿名掲示板を「見ない」ことです(笑)。
すぐには難しいかもしれませんが、一日のうちでSNSや掲示板チェックに費やす時間を少しずつ減らしていくことを心がけるだけで、かなりメンタルの負担が減ります。
空いた時間はゲームやマンガ、動画をみるなど自分の趣味に使ってもいいですし、常連のお客様への営業メールや仲間との情報交換などに使ってもいいでしょう。その方があなたの風俗勤めにとってよほど有益な時間の使い方になるはずです。
ネットの誹謗中傷に遭ったら「とにかく相手にしないこと」。そして、一人で悩まずに「信頼できる周囲の人に相談すること」。
この二点を必ず守るように心がけてくださいね!
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