まだ先行きが見えない新型コロナ騒動ですが、一部の県では緊急事態宣言が段階的に解除されるなど少し明るい兆しも見えてきました。
もうひと頑張りですね。気を緩めないように十分注意しつつ、希望をもって前向きにいきましょう!
さて、前回のコラムではこんな大変な時期だからこそ取り組んでおきたい、私たちの「新しい生活様式」についてあれこれ書いてみました。
パート2となる後編のテーマは、アフターコロナ時代の「働き方」についてです。
3.風俗勤めで得たスキルに磨きをかけましょう
新型コロナみたいな困ったことはもう起きて欲しくないけど、世の中、油断は禁物。SOSのときにはお互いに助け合うのが一番だけど、最後に頼りになるのはやっぱりジブン。
ピンチになってもどうにか切り抜けられるには、一体どうすればいいの? ――今回は風俗で働く女の子としてのそんな心構えをお話ししてみたいと思います!
3-1.空いた時間を利用して資格をゲット
現在、外出自粛のせいでお店にあまり出勤できていない女の子もまだまだ多いと思います。
でも、こんなときこそ発想を切り替えるチャンス。
暇を持てあましているなら、おうち時間を利用して今しかできないことにチャレンジしてみましょう。
そう、「自分磨き」とか。
なにもエステに通ったり、フィットネスクラブに通ったりするだけが自分磨きではありません。ステイホーム中だって、自分を磨くことは十分できます。
私が特におすすめしたのは、アフターコロナを見すえて自分の「スキル」に磨きをかけておくことです。
もしかしたら自分ではあまり気付かないのかもしれないけど、風俗で働く女の子には素敵なスキルがたくさんあります。
ちょっと思い出してみてください。
例えば「一本でも多く指名が欲しい!」ってとき、どんなトークをすればお客様に喜んでいただけるか、どんなメイクやファッションが好かれやすいかって考えませんでしたか?
あるいは、お客様がちょっと元気ないとき(どうすればケアしてあげられるのかな)って気になったりしませんでしたか?
そうやってお仕事をこなすうちに、知らず知らず接客術やホスピタリティ、女子力などが身についていたはず。
それって、かけがえのない財産です。風俗業界はもちろん、他のお仕事でも役立つ ビジネススキルなんですよ。
せっかくだから、時間に余裕のあるこの時期に自分の武器(スキル)に磨きをかけちゃいましょう!
それには、思いきって資格取得にチャレンジしてみては?
資格といっても、難しさのレベルは色々です。国家資格並みに合格するのが大変なものもあれば、比較的カンタンに取れるものも!
最初から難しい資格に挑戦しようと思わなくて大丈夫。まずは自分が興味のある分野から気軽に始めてみたらいかがですか?
合格できたら自信になるし、お仕事にだって活かせます。もしかしたらリピーター様やご指名のお客様をたくさん増やせるかも。
それに資格を持っていたら、今回の新型コロナみたいなピンチのときに風俗以外でお給料を稼げるチャンスも広がります。
「いざ」というときのために、資格は持っておいて損はないでしょう。
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3-2.知識や経験を販売しておカネに
他の人に自慢できるスキルがあれば、外出しなくてもお金を稼げるようになります。
今はアプリを使えば、自宅にいながらにしていろんなモノが販売できる時代。
アプリで何かを販売するというと「メルカリ」みたいなフリマアプリを連想する人が多いと思いますが、世の中、売れるのはモノだけではありません。最近では「スキル」を販売できるサービスも増えているんです。
スキルといっても、そんなに難しく考えなくても大丈夫。
例えば、お客様に名刺をお渡しするときに、ちょっとしたイラストを添えて「絵が上手いね」なんて言われたりした経験はありませんか?
シェアリングエコノミーサービス、趣味でやっているネイルアートをお客様に褒められたり、お店の女の子から「私にもやって」と頼まれたりしたことは?
そんな「得意分野」を持っているなら、ちょっとしたお小遣い稼ぎは十分可能です。
ほかにも「文章を書くことが得意」「タロット占いが得意」「写真加工アプリで写メを盛るテクが神技レベル」などなど。あるいは接客スキルに自信があるなら、オンラインで他の女の子のカウンセリングやコーチングをしてみるとか。
もしも「自分には特技も知識もない」と思うなら、一度アプリをチェックしてみてください。
いろんなスキルが販売されているので「これなら私にもできそう」というものが見つかるかもしれません。自分では特技だと思っていないことでも、人の役に立つことって意外とあったりするものですよ。
ステイホームで外出自粛の機会が多い今、自宅でお金が稼げるスキルマーケットはとても便利なサービスですよね。
<自分のスキルを販売できるおすすめサイト>
ココナラ
「知識・スキル・経験」などの“得意を”気軽に売り買いできるスキルマーケット。
タイムチケット
個人の時間(スキル)を30分単位で売買できるシェアリングエコノミーサービス
3-3.スキルを活かして内勤スタッフに転身
最近、「コロナ不況」という言葉をよく耳にしませんか?
経済や社会が不安定になってくると、これからの生活も心配になりますよね。
「この先、キャストとしてちゃんとやっていけるのかな」
なんて考えてしまう気持ちもわかります。
だったら今までの風俗経験のスキルを活かして、いっそのこと内勤スタッフとして正社員を目指すという手もありますよ。
内勤スタッフのお仕事内容は、おおまかに言うと「女の子管理」と「パソコン事務」の2つ。
風俗経験がある女性内勤スタッフは、このうちの「女の子管理」でスキルを発揮することができるでしょう。
例えば、新人入店の頃を思い出してみてください。
さまざまな疑問や悩みを抱えて不安なとき、先輩のお姉さんが自分の経験を踏まえてケアしてくれて嬉しかった経験はありませんか?
女性内勤スタッフの仕事には、そのようにキャストの心配事に対して一つずつ一緒に壁を乗り越えていくことが求められます。それには女の子の気持ちに寄り添う共感力と充分な心配り、そして何よりも「経験」が不可欠です。
シンデレラFCグループは風俗経験のある女性内勤スタッフを随時募集しています。
お仕事の具体的な内容はこんな感じ。
女の子のお悩み相談
女の子が本指名をとれるよう接客指導
女の子の写真・動画撮影
女の子の写メ日記更新のサポート
女の子の面接・講習
お店ブログ、媒体の更新
電話対応
……など。
「これなら自分にもできそうだし、ヤリガイがありそう」――そんな風に思った方は一度検討してみてはいかがですか?
4.思いきって「断捨離」してみるのもアリ!
自宅で過ごすことが多い今の時期。時間を持てあましているなら「断捨離」もありです。
忙しいときにはお部屋の整理ってなかなかできませんよね。こんなときこそ、普段はできないことに思いきってチャレンジしてみませんか?
まずは、クローゼットの整理から始めてみるのがおすすめです。
例えば、クローゼットの中にもう使わなくなった衣装やアクセサリー、あるいは読まなくなった雑誌や聴かなくなったCDなどはないでしょうか。
お店の撮影用にずっと以前に買ったのに、一度着ただけでクローゼットの奥に眠っているコスチュームや靴。あるいは元カレからの不要になったプレゼントなど……探してみれば意外といろいろ出てくるもの。
この機会に、思いきって断捨離しちゃいましょう!
ただし、ただ捨ててしまうのではもったいないですよね。こんなときこそフリマアプリの出番です。
もう自分では使わないものでも、ひょっとしたら欲しいという人がいるかも。個人で出品できる販売サイトやアプリはたくさんあるので、自分が使いやすいものを選んで利用してみましょう。
お部屋がすっきりすれば、気分一新できてストレス発散になります。そのうえ、捨てようと思ったものがお金になるなんてまさに一石二鳥じゃありませんか。
5.アフターコロナに正しく備えるには?
アフターコロナの風俗業界は、果たしてどうなっていくのでしょうか?
少し前に某お笑い芸人さんのこんな発言が世間を騒がせました。
「コロナが収束したら、美人さんがお嬢(風俗嬢)やります」
「3カ月の間、集中的にかわいい子がそういうところでパッと働きます」
女性蔑視の意識を感じさせる残念な発言ですが(「美人さん」「かわいい子」という言葉とか)、コロナ収束後に風俗嬢が増えるという見方は客観的に大きく間違ってはいないでしょう。
風俗と貧困の問題に詳しい作家の中村淳彦(あつひこ)さんも、ご自身のYouTubeチャンネルで先日そんなことを語っていらっしゃいました。
そのうえで、これからの風俗嬢には「自己プロデュース力」が必要だと仰っています。
風俗業界では「素人」や「新人」の女の子が歓迎される傾向があり、ベテランよりも素人が頂点に君臨する逆ピラミッド構造になっています(社会学者で元AV女優の鈴木涼美さんは、これを「逆年功序列」と呼んでいるとか)。
この先、風俗の世界に他の業界から女の子が流入してきたら、生き残っていくには(中村さんの言う通り)自分で自分をプロデュースしていくしかありません。
前回の記事で触れたSNSの活用などは、まさにそう。この状況でもそれなりに稼げている女の子もいるというのがその好例でしょう。
今後の風俗業界はまだまだ先行き不透明ですが、未来はむしろ明るいという人もいます。
現在は風俗だけではなく、エンタメやイベント、外食、観光業界などが苦境に立たされていますが、考えてみるとこれらはすべて「人」と「人」がリアルにいて成り立つお仕事。つまり、オンラインやAI,ロボットで置き換えることができない業種ばかりです。
こういうお仕事はこの先も必要とされるものであり、絶対になくなることはないでしょう。今は打撃を受けていますが、長い目で見ればV字回復していくと私は信じています。